工場の自動化(FA)に取り組む前に、「実際の事例が知りたい」「成功企業例を見たい」とお考えですか。
本記事では、工場自動化の成功事例やおすすめの自動化支援企業を紹介します。さらに自動化の進め方もファクトリーオートメーション化のプロが徹底解説します。
製造業の自動化事例を見たい方や生産・製造ラインを自動化したいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
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工場の自動化・FA(ファクトリーオートメーション)とは

工場の自動化とは、これまで人が行っていた製造の各工程を、ロボットやセンサー、コンピュータ制御といった技術を用いて機械化・システム化する取り組みを指します。英語では「Factory Automation(ファクトリーオートメーション)」と呼ばれ、略して「FA」と表現されることが一般的です。
自動化の対象は幅広く、組立・搬送・検査・溶接・塗装といった生産現場での作業だけでなく、在庫管理や品質管理といった間接業務にも及びます。これにより、人手不足の緩和やヒューマンエラーの削減、品質の安定化、安全性の向上、そして生産性の大幅な改善が期待できます。
最近では、AIやIoTといった先端技術と連携することで、「スマートファクトリー」への進化も加速しています。これにより、従来以上に柔軟かつ高効率な生産体制の構築が可能になってきました。ただし、導入には多額の初期投資や技術者の育成といった課題も伴うため、段階的かつ計画的に進めることが成功のカギとなります。FAの導入は、製造業の将来における競争力強化において、非常に重要なテーマです。
工場の自動化について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
工場の自動化とは?メリット・課題・成功事例・進め方を徹底解説
製造業や工場の自動化成功事例・成功企業8選

ここでは工場の自動化に成功した企業を経済産業省のロボット導入実証事例をもとに紹介します。
- 食品工場における少量多品種生産に対応したレトルト製品パレット積み工程の自動化
- 画像処理技術により重量計算を行う焼鳥整列ロボットシステム
- 協働ロボットとパレットストレージ導入による医療用分包紙検査作業環境の改善
- 次世代マイクロニードル化粧品の高度精密生産へのロボットの導入
- 熊野筆の技術を生かしたネイル筆製造工程のロボット化
- 特注大型門扉製造工程における溶接ロボットシステムの効率化
- 協働ロボットと人工知能技術を組み合わせた多品種油圧機器外観検査作業の省コスト化
- セル生産組立による省コスト型少量多品種向けロボットシステム
ぜひ参考にしてください。
食品工場における少量多品種生産に対応したレトルト製品パレット積み工程の自動化
株式会社釜屋(熊本県合志市)では、少量多品種のレトルト製品のパレット積み工程にロボットを導入しました。導入の主な目的は、作業員の重労働からの解放と、増え続けるOEM生産の処理量への対応でした。
導入前の課題
顧客ごとに大きさ、重さ、形状、積み方が異なる段ボールを扱うため、自動化が困難でした。特に、6kg~12kgの箱を170cmまで積み上げるパレット積みは、女性作業員にとってかなりの重労働でした。工場増設や人員増強が限界に近づいており、抜本的な対策が必要とされていました。
導入されたロボットとSIer
垂直多関節ロボット「Kawasaki CP180L」が導入され、タイヘイテクノス株式会社と有限会社モアコンセプトがシステムインテグレーションを担当しました。
解決策と導入効果
多様な段ボールの種類、積み付けパターン、使用パレットに対応するため、ロボットハンドの開発と制御方法に工夫が凝らされました。また、約4メートル四方の限られたスペースに設置するため、省スペース型の回転型パレットチェンジャーが開発されました。
導入後、パレット積みを担当していた女性作業員2名が重労働から解放され、検査・計量工程に再配置され、労働面と品質面の両方が向上しました。労働生産性は1.25倍に向上し(10人から8人で同量生産)、年間480万円の利益増が見込まれ、投資回収期間は5.2年と試算されています。
「食品製造業界も、IT化、ロボット化は必須」という認識のもと、同社は今後も製造、殺菌、箱詰めなど、より上流工程の省力化・ロボット化に積極的な投資を行っていく考えです。
画像処理技術により重量計算を行う焼鳥整列ロボットシステム
株式会社コスモジャパン(北海道小樽市)では、焼鳥の串刺し機への原料投入工程にロボットシステムを導入しました。これは、熟練の技術が必要だった作業を自動化することを目的としています。
導入前の課題
焼鳥の原料投入は、大きさのばらつきがある肉を目視で瞬時に形、重量、方向、順番を判断し投入する熟練作業でした。売上の1/3を占める部門にもかかわらず、人員の1/2以上が投入されており、生産性向上が困難でした。従業員の高齢化と労働力不足も課題でした。
導入されたロボットとSIer
スカラロボット「Denso Wave HSRシリーズ」が導入され、シンセメック株式会社がSIerとして担当しました。
解決策と導入効果
最大の課題であった画像処理による目視と同等の判断を可能にするため、3次元計測による画像処理と独自のソフトウェアを開発し、最適な肉片を選定してトレイに並べる仕組みを構築しました。2台のスカラロボットが肉とネギを投入するシステムにより、3名で行っていた投入作業を1名(品質チェック)まで削減することに成功しました。
これにより、作業者の負担が大幅に削減され、熟練度が不要となり、安定した生産が可能になりました。労働生産性は2.5倍に向上し(3人から1人で同時間で7000個生産)、年間500万円の利益増が見込まれ、投資回収期間は6.0年と試算されています。
同社は今回の事業で得られたノウハウを他の製造工程にも活かし、積極的なFA(ファクトリーオートメーション)化を進めていく方針です。
協働ロボットとパレットストレージ導入による医療用分包紙検査作業環境の改善
株式会社タカゾノ(大阪府枚方市)は、医療機器製造業において、協働ロボットとパレットストレージを導入し、医療用分包紙の検査作業環境を改善しました。この取り組みにより、労働生産性の向上と作業環境の改善を目指しました。
導入前の課題
この工程に関する具体的な課題はソースに記載がありませんが、一般的なロボット導入実証事業の目的として「これまでロボットが活用されてこなかった領域におけるロボット導入の実証や検証」が挙げられています。
導入されたロボットとSIer
協働ロボットが導入され、有限会社キムラ電機がSIerとして記載されています。
解決策と導入効果
システム導入により、労働生産性が2.0倍に向上し(作業人数が10人から5人に削減)、年間1,000万円の利益増が見込まれ、投資回収期間は2.6年と試算されています。この事例は、医療機器分野でのロボット活用の可能性を示しています。
次世代マイクロニードル化粧品の高度精密生産へのロボットの導入
コスメディ製薬株式会社(京都府京都市)では、非常に繊細でデリケートな「マイクロニードル化粧品」の製造工程にロボットを導入し、高度精密生産と生産性向上を実現しました。
導入前の課題
マイクロニードルシートは柔らかく薄いため、機械での取り扱いが困難で、熟練した人手に頼っていました。微細な針を傷つけずに組み立てる必要があり、増え続ける販売数に対して熟練者の養成が追いつかず、人手での生産が限界に近づいていました。
導入されたロボットとSIer
垂直多関節ロボット(安川電機 GP7、三菱電機 RV-2F-D)が導入され、株式会社三菱システムサービスとファスト株式会社がSIerとして携わりました。
解決策と導入効果
金型からの取り出しでは、熟練作業者の動きを模倣する繊細なチャック装置を取り付けた多関節ロボットが、ワークをトレイに並べる作業を自動化しました。組み立て作業では、ワークが軽いため乱暴な扱いは作業効率や品質低下につながる課題に対し、ロボット導入により作業者間の処理数や品質のばらつきがなくなり、生産計画通りの生産が可能となりました。
結果として、作業効率が4倍に向上し、人員削減(8人から2人へ)も可能になり、年間208万円の利益増が見込まれ、投資回収期間は3.2年と試算されています。また、人の関与を減らすことで無菌化にも有利となりました。
同社は、今回の経験を活かし、今後もロボットを用いたモノづくりを目指し、世界的な需要に応えることを目指しています。
熊野筆の技術を生かしたネイル筆製造工程のロボット化
株式会社北斗園(広島県安芸郡熊野町)は、伝統工芸品である熊野筆の技術を応用したネイル筆の製造工程において、計量から接着、バリ取りまでの一連の工程をロボット化・自動化しました。
導入前の課題
熊野筆の製造工程は毛先の形状作りなど複雑で機械化されておらず、ほとんどが手作りでした。職人の高齢化、安価な中国製品の台頭、毛筆需要の低迷により、自動化とコストダウンが必須の状況でした。
導入されたロボットとSIer
直交型ロボット(ソリトンコーポレーション製 NF1-134など6機種)が導入され、株式会社ソリトンコーポレーションがSIerを担当しました。
解決策と導入効果
比較的製法が簡単なネイル筆の製造工程から自動化に取り組み、全工程を一体的にロボット化するために6台のロボットを導入しました。各工程の課題(毛束の圧縮、コマの挿入、熱溶着、バリ取りなど)を一つずつ解決し、システムインテグレータと協力して実現しました。
結果、生産能力は最大で6.7倍に高まり(月3,000本から20,000本)、必要人員も6人から1人(2人交代制)に削減され、生産性が飛躍的に向上しました。投資回収期間は1.6年と試算されています。
この成果を活用し、熊野筆の産地である熊野町全体の活性化にも貢献していきたいと考えています。
特注大型門扉製造工程における溶接ロボットシステムの効率化
応緑株式会社(兵庫県姫路市)では、特注大型門扉の溶接工程にロボットシステムを導入し、熟練職人の技術を形式知化し、溶接作業の効率化を図りました。
導入前の課題
大型門扉は特注品のため、受注ごとに寸法や形状が異なり、オフラインティーチングを活用するのが一般的でしたが、それでも職人の溶接スキルが必要でした。従来のティーチング方法では、3次元CADデータの作成や熟練工のスキルアップに時間と費用がかかることが課題でした。
導入されたロボットとSIer
垂直多関節ロボット「ダイヘン FD-B4L」が導入され、高丸工業株式会社がSIerを担当しました。
解決策と導入効果
溶接作業を職人からヒアリングし、整理・分類することでパターン化し、事前に分類(定型化)できる7種類の教示データをロボットに組み込みました。これにより、現場で種類を選択し、操作パネルで数字を入力するだけでロボット自身が教示データを作成・実行できるようになり、溶接スキルの有無にかかわらず誰でも操作可能になりました。
結果として、オフラインティーチングソフトの購入費用や導入教育費用、3次元CAD化の費用を削減できました。労働生産性は8.0倍に向上し(2人から1人へ)、生産数も2倍に増加、年間1,000万円の利益増が見込まれ、投資回収期間は1.5年と試算されています。
同社は、ロボットの特性を理解し、うまく使いこなすことが今後の優劣を分けると認識しており、積極的なロボット活用を進める考えです
協働ロボットと人工知能技術を組み合わせた多品種油圧機器外観検査作業の省コスト化
稲坂油圧機器株式会社(兵庫県加東市)では、多品種の油圧機器の最終外観検査工程において、人工知能(AI)と協働ロボットを導入し、コスト削減と品質向上を目指しました。
導入前の課題
建機用油圧パイロット弁の最終外観検査は、熟練検査員の目視に頼っており、鋳物の外観欠陥やプラグ類の装着具合など、定量的な規定が困難で熟練の技術が必要でした。人手不足の中、検査は良い目と集中力が必要で、若い人しかできず、対応に苦慮していました。従来の画像処理では良い結果が得られず、AI技術に期待が寄せられました。
導入されたロボットとSIer
双腕型スカラロボット「Kawasaki WD002N/duAro」が導入され、安達株式会社がSIerを担当しました。
解決策と導入効果
外観検査は上面、側面、底面の検査が必要なため、上面は固定カメラ、側面と底面は双腕ロボットの両腕にカメラを配置しました。取得した画像と良品画像をAI技術で比較し、良否を自動判断する仕組みを構築しました。AIの学習部分では良品画像を提供するだけでよいため、他の形式製品への応用も容易です。
協働ロボットであるため、安全柵が不要で、従来のスペースでの自動化も可能となりました。結果として、労働生産性は10倍に向上し(1人から0.1人へ)、年間252万円の利益増が見込まれ、投資回収期間は4.6年と試算されています。
同社は今回の経験を活かし、今後も他の製品の外観検査自動化や、労働力不足への対応としてAIとロボットの活用を進めていく考えです
セル生産組立による省コスト型少量多品種向けロボットシステム
株式会社トクヨシ精機(埼玉県川口市)では、食品業界向けの印刷機部品組立において、少量多品種生産に対応したロボット組立システムを導入し、コスト削減と生産性向上を図りました。
導入前の課題
同社は多品種小ロット生産が主流で、人手によるセル生産方式で対応していましたが、受注量の増加、人手不足、ノウハウ保持者の退職などが問題となっていました。従来の組立自動化装置は大量生産を前提としていたため、多種類の部品や頻繁な仕様変更に柔軟に対応することが難しく、導入費用も高額になる点が課題でした。
導入されたロボットとSIer
垂直多関節ロボット「三菱電機 RV-7FRL」が導入され、株式会社モーション・コア・テクノロジーがSIerを担当しました。
解決策と導入効果
セル生産方式を採用し、エレベーター式ストッカーの導入により省スペース化を実現しました。3台の垂直多関節ロボット(バラ積みピッキング、平積み部品ピッキングとセット、ネジ締め)に役割分担させ、組立補助のための冶具を配置することで、部品の変更や仕様変更の際に大幅なシステム変更やティーチングの変更が不要となりました。
これにより、導入後の拡張性・柔軟性が確保されました。ロボット導入の結果、作業者間の組立時間や組立品質のばらつきがなくなり、労働生産性は8.0倍に向上し(4人から1人へ)、生産量も2倍に増加、年間466万円の利益増が見込まれ、投資回収期間は3.7年と試算されています。
同社は今後も対応可能な製品を増やし、導入効果をさらに上げていくとともに、協働ロボットなど人と一緒に稼働するシステムの導入も検討しています。従業員の意識も変化し、ロボットに関する学習意欲が高まるなどの副次的な効果も生まれています。
BRICSが支援した工場の自動化成功事例

昼夜2交替で14名が対応していたアルミダイキャストの製造ラインに対し、当社が自動化の導入支援を行いました。導入前は、人手不足による運用の不安定さや、製品の品質にばらつきが出るといった課題を抱えていました。
自動化の実施により、従来の14名体制から完全な無人化を実現。人材確保の問題を解消するとともに、安定した品質と高い生産効率を両立した柔軟なライン運営が可能となりました。
以下の動画もぜひ参考にしてください。
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製造業・工場の自動化のメリット・デメリット

工場や生産ラインの自動化には、生産性の向上や人手不足の解消、品質のばらつき防止、安全性の確保といった多くのメリットがあります。ロボットや制御機器による連続稼働で稼働率が高まり、ヒューマンエラーの削減や作業環境の改善によって離職率の低下にもつながります。これにより、コスト削減と同時に企業の競争力強化が図れます。
一方で、導入には高額な初期費用や運用コストがかかるほか、保守メンテナンスの体制構築や技術人材の確保も必要です。また、他工程との連携が不十分な場合は、全体の効率が落ちるリスクもあります。さらに、複数業者が関わる場合、責任の所在が曖昧になる点にも注意が必要です。
自動化の成功には、メリットとデメリットの両面を理解したうえでの戦略的な導入が必要です。メリットやデメリットについてはこちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
工場自動化のメリットとデメリット|導入手順・成功事例も詳しく紹介
難しい?製造業・工場の自動化の進め方

工場の自動化を成功させるには、段階的かつ戦略的な進め方が重要です。まずは人手不足や品質のばらつきなど現場の課題を洗い出し、自動化すべき工程を選定します。
次に、目的に合った技術や設備を選び、試験導入を通じて効果を検証します。。効果が確認できれば、本格導入と同時に社内の運用体制も整備していきます。そして、成功事例を基に自動化の範囲を徐々に拡大し、全体最適を目指すのがいいでしょう。
こうしたプロセスを踏むことで、自動化は単なる設備導入ではなく、企業競争力を高める戦略施策として機能します。自動化の進め方について以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
工場の自動化の進め方|中小企業でも失敗しない手順と成功のポイント
おすすめの自動化ロボットSIer(システムインテグレータ)5選

工場の自動化を進めたいけど、いざ導入するとなるとどこに頼めばいいか迷うかと思います。ここではおすすめの自動化ロボットSIer(システムインテグレータ)をご紹介します。具体的には以下の通りです。
- 株式会社BRICS
- 株式会社FAプロダクツ
- 新 エフエイコム株式会社
- 株式会社村田機械製作所
- 株式会社山和エンヂニアリング
それぞれ詳しく解説します。
株式会社BRICS

株式会社BRICSは静岡県東部を拠点に、累計200社以上の工場自動化支援をおこなってきたロボットSIerです。
自社にハードウェアとソフトウェアの両方のエンジニアを抱えており、工事機能もあるため、お客様の自動化にまつわるあらゆる支援をサポートできます。そのため窓口を一本化できます。さらに自社工場も保有しており、製造現場に寄り添った提案が可能です。
無料相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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株式会社FAプロダクツ
関東エリアを拠点に、年間200台以上の導入実績を誇る大手SIer。設計から製造までを一貫体制で手がけており、工程ごとの無駄を最小化。電子部品メーカーや自動車関連企業など、多業種での導入実績があります。
新 エフエイコム株式会社
FA分野の総合エンジニアリング企業として、ライン全体の構想から工事・導入までをワンストップで提供。1億円超のライン設計から、1,000万円以下の個別装置まで幅広く対応しています。国内外の機器メーカーと連携し、最先端設備にも強みがあります。
株式会社村田機械製作所
省力化や自動化をテーマに、検査装置や搬送設備の設計・製造を展開しています。大手家電メーカーやリサイクル工場向けの実績も豊富で、開発から設置、アフターサポートまでを自社で完結できるのが特徴です。
株式会社山和エンヂニアリング
自動車部品や液晶関連など、多様な業種で3000件を超える装置設計の実績を持つ老舗SIer。電気設計部門を自社内に持ち、機械設計から試運転まで一貫対応が可能。粉体製造などの新事業も展開しています。
生産ライン・工場の自動化はBRICSにお任せ

工場を自動化したい・オートメーション化したいとお悩みの方は、ぜひロボットシステムインテグレータのBRICSにお任せください。
BRICSでは累計200社以上の工場自動化の支援をおこなってきました。ハードウェアエンジニアとソフトウェアエンジニアの両方が在籍しているため、お客様の現状の課題に合わせた、自動化支援が可能です。
無料相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
工場の自動化事例にまつわるよくある質問

工場自動化・ファクトリーオートメーションに興味のある方がよく抱く疑問にお答えします。
工場で自動化できる仕事は?
工場内で自動化しやすい業務には、単調で反復性のある作業や、肉体的負担が大きい作業など、いわゆる“定型化された工程”が挙げられます。たとえば、部品の運搬や供給、ネジの締め付け、溶接、検査、梱包といった工程は、ロボットや専用の自動装置によって効率的に代替可能です。
さらに、目視検査の分野でも、最近はAI搭載のカメラや画像解析技術の導入が進んでおり、人の目に頼らずとも一定の品質確認ができるようになってきました。ただし、職人の経験や感覚が求められる繊細な作業、あるいは状況に応じた判断が必要な工程は、依然として人手に頼る部分が大きいのが実情です。自動化を検討する際は、「ルール化できるか」「数値で管理できるか」といった視点で見極めることが重要です。
工場の自動化の具体例は?
工場の自動化は、さまざまな工程で導入が進んでおり、以下のような事例があります。
- 品質検査:AIカメラで部品のキズや印字ミスを自動検出
- 組立作業:産業用ロボットによるネジ締めや溶接の自動化
- 搬送工程:AI搭載の無人搬送車(AGV)による部品運搬
- 梱包・包装:食品の小袋詰めや箱詰めを自動機で対応
- バリ取り・仕上げ:画像認識によるロボット仕上げ
- 日報・稼働記録:IoTで作業データを自動集計
どの工程を自動化するかは、課題や作業の特性によって見極めることが重要です。
まとめ

本記事では、工場自動化(FA)の基本から導入メリット、実際の成功事例までを幅広く紹介しました。
品質検査や搬送、梱包、仕上げなど多くの工程が自動化可能で、AIやロボットを活用することで生産性向上や省人化が実現できます。一方で、初期費用や技術者の確保といった課題もあるため、段階的な導入が重要です。
まずは自社の課題を明確にし、最適な工程から自動化を進めてみましょう。工場の自動化については、お気軽にBRICSにご相談ください。