「工場の自動化コンサル企業を探している」「コンサルタントにFAの相談をしたい」とお考えではないでしょうか。
本記事では、工場の自動化を支援するFAコンサルやロボットSIerについて解説します。さらに自動化を依頼する際のコンサル・SIerの選び方のポイントまで紹介します。
オートメーション化のプロが徹底解説するので、工場の自動化を進めたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
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FA機器メーカー・ロボットメーカーがコンサル化している

工場の自動化需要が拡大する中で、FA機器メーカーやロボットメーカーが、単なる製品提供にとどまらず、導入提案まで踏み込む“コンサル型”の支援体制を強化しつつあります。
たとえば、三菱電機はPLCやサーボモーター、ロボットなど幅広い製品群を活かし、それらを組み合わせて現場に最適なFAシステムを構築するノウハウを提案力として打ち出しています。(FA-IT統合ソリューション e-F@ctory)
同社の名古屋製作所では、自社機器を活用した高度な自動化モデルを構築し、見学対応も可能な“ショーケース工場”として活用。自社の成功事例を通じて、顧客の自動化構想を具体化する支援を行っています。
同様に、安川電機も「安川ソリューションファクトリ」を展開。自社のサーボ製品に加え、ソフトウェアと連携させたデータ活用型の自動化モデルを提案し、ハードとソフトの融合による次世代FAの実現を進めています。
背景には、FA機器の性能が業界全体で一定水準に達し、装置単体での差別化が難しくなっているという事情があります。今や、顧客が求めるのは「どの機器を、どう組み合わせ、どのように現場に落とし込むか」という具体的な提案と支援。FAメーカーも、機器販売に加え、導入計画から運用までを見据えたコンサルティング型の体制を構築し始めているのです。
FAコンサルを現場で実現するSIerの役割とは

実際の現場でFAコンサルティングを“機能させる”には、理論だけでなく実装までを一貫して担える存在が必要です。ここで重要な役割を果たすのが、SIer(システムインテグレーター)です。
SIerは、ロボットや制御機器を組み合わせて自動化システムを構築する専門集団。大手機器メーカーが広く支援できない中小・多品種対応のニーズに対しても、カスタマイズ性の高い提案と実行力で対応できるのが強みです。
特に中堅・中小企業では「現場に合わせた柔軟な対応」が求められるため、SIerは単なる実装担当ではなく、実践的なFAコンサルタントとしての価値を持つようになっています。
その立ち位置は、戦略提案だけを行うコンサルとは異なり、計画から実行、運用まで伴走する“実行支援型パートナー”に近いと言えるでしょう。
トータルソリューション型・一括対応型SIerが台頭中

これまでのSIerは、検査・搬送・組立など特定分野に特化した「工程別の専門家」として機能してきました。しかし近年では、複数の専門領域をカバーし、工場全体の自動化を一括して支援できる“トータルソリューション型SIer”の存在感が増しています。
たとえば、顧客が「検査と搬送を同時に自動化したい」と考えても、各領域で別々のSIerに依頼するのは手間もコストもかかります。そこで、複数分野に対応可能なSIerや、他社と連携して“窓口一本化”を実現する体制が評価され始めています。
こうした一括対応型のSIerは、特に「自動化は初めて」「全体の工程最適化を目指したい」と考える企業にとって心強い存在です。今後も、工程単位の支援から“全体設計力”を持つパートナーへの進化が求められるでしょう。
昨今の自動化支援に関する情勢を抑えたところで、コンサル・SIerの選び方のポイントをお伝えします。
失敗しない!工場自動化する際のコンサル・SIerの選び方のポイント

工場の自動化は、一度導入すると簡単にはやり直しがきかない大きな投資です。そのため、どのコンサルやSIerに依頼するかは、自動化成功のカギを握る重要な判断ポイントになります。
ここでは、実際に現場で成果を出すために押さえておきたい、SIerやFAコンサルを選ぶ際のチェックポイントをご紹介します。
- 現場目線の提案をしてくれそうか
- 自社が自動化したい工程に対応可能か
- 相談から導入まで一社対応できるか
それぞれ見ていきましょう。
現場目線の提案をしてくれそうか
いくら理論や設計が立派でも、実際の現場で使えなければ意味がありません。自動化のパートナーには、現場の状況やスタッフの運用負荷、メンテナンス性まで踏まえた提案ができるかどうかが求められます。
例えば、作業者の動線や製品の取り回し、作業スペースの制限などに配慮した提案ができるか、事前のヒアリングでよく見極めることが大切です。「とりあえず導入する」ではなく、「使いこなせる自動化」を一緒に考えてくれるパートナーかどうかが判断のポイントです。
自社が自動化したい工程に対応可能か
自動化といっても、その対象は搬送・組立・検査・梱包などさまざま。SIerにも得意・不得意があるため、自社が自動化したい工程をカバーできるかは事前に必ず確認しておきましょう。
一部のSIerは、特定の工程や機器メーカーに特化している場合があります。逆に、複数の工程を横断してトータルで支援できるSIerもあります。「どの部分を自動化したいか」を明確にした上で、そのニーズに合ったSIerを選定することが、費用対効果を最大化する近道です。
相談から導入まで一社対応できるか
複数の会社が関わると、トラブル発生時の責任分担が曖昧になったり、やり取りが煩雑になったりするリスクがあります。
その点、コンサル・設計・施工・アフターサポートまで一貫して対応できるSIerを選ぶことで、プロジェクト全体の進行がスムーズになりやすく、トラブル時の対応も迅速です。
特に中小企業や初めて自動化を導入する企業にとっては、「相談した相手がそのまま最後まで伴走してくれる」体制が大きな安心材料となります。
工場の自動化の進め方について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
工場の自動化とは?メリット・課題・成功事例・進め方を徹底解説
おすすめのトータルソリューション型ロボットSIer

工場の自動化において、設計から導入・運用まで一貫対応できる「トータルソリューション型」のロボットSIer(システムインテグレーター)へのニーズが高まっています。
ここでは、特に対応力・実績・体制面で信頼できる会社をピックアップしてご紹介します。いずれも現場の課題に寄り添いながら、最適なシステム構築を実現してくれる企業です。
- 株式会社BRICS
- 株式会社FAプロダクツ
- 髙丸工業株式会社
- オフィスエフエイ・コム
- Team Cross FA
それぞれ見ていきましょう。
株式会社BRICS

株式会社BRICSは静岡県東部を拠点に、これまで累計200社以上の工場に自動化ソリューションを提供してきたロボットSIerです。
同社の最大の強みは、設計から機器の選定・ソフト開発・制御・据付工事までを自社内で一貫対応できる体制にあります。
特に、自社で「工事機能」まで保有している点は他のSIerと大きく異なるポイント。これにより、システムトラブル発生時や施工中の仕様変更などが発生しても、責任の所在が明確で、スムーズな対応が可能です。
また、ソフトウェアとハードウェアの両エンジニアを自社に抱えているため、開発段階から実装・運用に至るまでの対応力に優れています。導入後のアフターサポート体制も充実しており、「導入して終わり」ではなく、運用段階におけるチューニングや改善提案までサポート可能。
さらに、自社で稼働中の工場を持ち、製造現場のリアルな課題を自分たちの肌感覚として理解している点も大きな特徴。机上の理論だけではなく、“現場目線の実現可能な提案”ができることが、多くの中小メーカーに選ばれる理由となっています。
導入事例としては、14名で稼働していた生産ラインを無人化した実績があり、大幅な人件費削減と品質安定化に寄与しました。
無料相談も受け付けていますので、「どこから始めればいいかわからない」といったお悩みも含めて、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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株式会社FAプロダクツ
関東圏を中心に活動するFAプロダクツは、年間200件を超える導入実績を誇るロボットSIerです。
設計から製造、納品までを一貫して担う体制が整っており、プロジェクトのスピード感やコスト効率に強みがあります。
打ち合わせから1週間以内には、見積書と“ポンチ絵”(構想図)を提示する迅速な対応を行っており、顧客と共にゴールイメージを共有しながら進めるスタイルが高評価。
小型設備から中~大規模のライン構築まで柔軟に対応しており、製品開発から量産までを見据えた提案が可能です。
髙丸工業株式会社
兵庫県を拠点とする髙丸工業は、ロボット導入支援だけでなく人材育成にも注力する独自のSIerです。
自社で「ロボットテクニカルセンター」を運営しており、ロボット技術の教育・普及にも力を入れています。
生産ラインの構築、専用治具や自動機の製作まで幅広く対応し、現場と技術の両面からのサポートが可能。地域密着型でありながら、大手企業との取引実績も豊富で、安定した技術力と柔軟性を兼ね備えた一社です。
オフィスエフエイ・コム
栃木県に本社を構えるオフィスエフエイ・コムは、業種・業態を問わずFA領域全般に対応するオールラウンダーです。企画構想から製作・組立・現場工事まで、自動化に必要なすべての工程をワンストップで対応できるのが大きな特徴。
単体装置の導入から1億円規模のライン構築まで実績があり、特に自動車、医療、物流といった分野への対応力が高く評価されています。
また、東京・大阪・福岡に営業拠点、栃木・名古屋に製造拠点を持ち、全国的な対応体制も整っています。
Team Cross FA
Team Cross FAは、FAプロダクツを中心とした複数企業による連携プロジェクトです。
電通国際情報サービスや日立システムズ、建設大手の鹿島建設などと連携し、「ファクトリービルダー」という構想のもと、スマートファクトリー全体の設計・構築を支援しています。
各社の強みを活かしながら、ハードとソフト、インフラまで一貫対応できる点が最大の特徴です。工場全体を丸ごと設計したい企業や、スマートファクトリー化を本格的に進めたい企業にとって、頼れる選択肢となるでしょう。
工場の自動化・ロボット導入ならBRICSにお任せください

工場を自動化したい・製造工程をオートメーション化したいとお悩みの方は、ぜひトータルソリューション型のロボットシステムインテグレータのBRICSにお任せください。
BRICSでは累計200社以上の工場自動化の支援をおこなってきました。ハードウェアエンジニアとソフトウェアエンジニアの両方が在籍しているため、お客様の現状の課題に合わせた、自動化支援が可能です。
無料相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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まとめ

本記事では、工場自動化を成功させるためのポイントとして、FA機器メーカーのコンサル化の流れや、現場実装を担うSIerの重要性、一括対応可能なトータルソリューション型SIerの台頭について解説しました。
現場に寄り添った提案ができるか、自社の工程に対応できるか、そして相談から導入まで一貫して任せられるかが、SIer選びの重要な判断軸となります。
まずは自社の課題を明確にし、信頼できるパートナーと共に一歩を踏み出しましょう。自動化支援・ロボットシステム導入支援は、実績のあるBRICSにぜひご相談ください。
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