転職活動の最終面接。これまでの頑張りが実を結ぶかどうかの、最も重要な局面です。
この記事では、累計で1万人以上の転職支援をしてきた私が、最終面接を突破するための極意を、解説していきます。聞かれることを知りたい方・合格するために事前対策をしたいという方はぜひ参考にしてください。
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転職で最終面接までいけば、ほぼ受かる?通過率・合格率
最終面接まで進んだ場合、合格率はどれくらいなのでしょうか。
大体6割から8割は受かっていると思っていても構いません。これは、一次面接や二次面接を経て、あなたのスキルや経験はすでに会社側から一定以上認められていることを示しています。
しかし、注意が必要です。合格に至らなかった最後の2割が非常に大切であり、合否の差がつく部分こそが、今日の記事で解説する内容です。しっかりと準備を行い、確実に内定を勝ち取りましょう。
転職・中途採用における最終面接の頻出質問5選!
最終面接は、時間的な制限もあるため、聞かれる質問は定番化しています。この記事では、最終面接で必ず聞かれる定番の質問を5個紹介します。具体的には以下の通りです。
- なぜ弊社に応募したのか?
- あなたの強みは?
- 前職を辞めた理由は何?
- 将来どうなりたいですか?
- 最後に一言ありますか?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
最終面接の頻出質問1:なぜ弊社に応募したのか?
この質問の狙いは、候補者の価値観が会社の価値観と一緒かどうかを再確認したいという点にあります。
回答のポイント
- 単に会社の魅力を語るだけでなく、自分の未来と会社をつなげるような答え方をすることが非常に大切
- 「会社の〇〇という理念と、私の〇〇という考えが重なりました」というように、自分の軸と会社の理念を重ねるのが良い
過去には、どうしてもその会社で働きたいという熱意が社長に伝わり、その場で採用となった事例があります。
具体例
面接中に緊張しすぎて言葉が出なくなった若い男性が、社長の前で「すみません、ちょっと緊張しすぎてしまって言葉が出ません。ただ、どうしても御社で働きたいです」と伝えると、涙が流れてしまったそうです。
これは、スキルや見せ方ではなく、彼の人間力、覚悟、そして共感力が伝わった結果であり、最終面接では熱量が重要です。
最終面接の頻出質問2:あなたの強みは?
この質問は、一次面接などで既に聞かれていたとしても、最終面接で再度確認される頻出質問です。
最終面接で強みを再度聞く狙いは、主に再現性と誠実さの確認です。
回答のポイント
- 一次面接や二次面接で話した内容と今回話す内容に矛盾がないか。
- テンプレート的な回答ではなく、候補者自身の言葉で語られているか。
強みを答える際のポイントは、強みをただ言うだけでなく、行動エピソードをセットで語ることです。例えば、「課題を見つけて自分で提案した経験が多く、それを活かして改善に繋げたい」といったように、具体的なエピソードで強みを裏付けるのが良いでしょう。
最終面接の頻出質問3:前職を辞めた理由は何?
この質問の狙いは、候補者の転職が、環境から逃げるための転職なのか、それとも前向きな挑戦なのかを見極めたいという点です。
回答のポイント
- 答え方としては、環境ではなく、目的で語ることが大切
- 前職の環境を悪く言うのではなく、「成長環境を変えたいと思ったから」と、はっきり伝えるべき
回答例
良い回答例としては、「前職に環境が整っていなかったわけではありません。成長環境はありましたが、私の目的として、成長するにあたって評価がセットだと考えておりました。その環境が御社にあると確信し、今回課題に挑みながら御社を志望させていただきました」という形が挙げられます。
自分の成長や目的を達成するための挑戦志向であることを明確に伝えましょう。
最終面接の頻出質問4:将来どうなりたいですか?
この質問の狙いは、あなたのビジョンの方向性と会社の方向性が一致しているかどうかを確認することです。自分のビジョンと会社のビジョンを完璧に一致させるのは難しいですが、対策は可能です。
回答のポイント
- 会社ありきで答える
- 全員一致は難しいため、回答を少しだけ抽象的にするのも有効
回答例
「御社の〇〇領域で、マネジメントや教育側に回れるようになりたい」
会社ありきで答えるためには、事前にリサーチが必要です。会社がどんな求人を出しているかを調べるだけでも、会社が今後力を入れたい領域がわかります。そのリサーチ結果に基づき、会社が困っているであろう課題を解決できるような自分のビジョンを語りましょう。
過去転職支援してきた中で、将来どうなりたいですか?の思い出に残っている回答例
私が過去に同行させてもらった面接で、特に印象的だった回答があります。当時の面接は営業募集だったのですが、ある求職者が面接官に対して「清水社長のような営業マンになりたいです」と答えました。
彼は、私が面接官と親しいことを知っており、私に対するリップサービスにもなると判断したようです。面接官から見ても、「おお、何こいつ」という驚きとともに、相手の状況を理解し、機転を利かせられる人間だと評価されました。
このように、面接官や企業の状況をリサーチし、期待以上の面白い答えを出すことも、最終面接を突破する上での強力な武器になります。
最終面接の頻出質問5:最後に一言ありますか?
この質問は、最終面接では100発100中、必ず聞かれますので、絶対に何も考えずに臨むことのないよう準備が必要です。
この質問の意図は、最後にあなたの覚悟と感情、そして熱量といったパッションの部分を見るためです。
回答のポイントは?
最も大切なのは、入社したい気持ちが一切ブレていないことを、短く・まっすぐ伝えることです。
回答例
「御社に入社したいという思いは最初から今までブレていません。本日は本当にありがとうございました」と、このワンフレーズで締めくくるだけで、十分伝わります。
※15秒程度でOK。短く熱意を伝える方が効果的です。
注意点
- 「特にありません(ないです)」は絶対NG
- 最終面接は知識を答える場所ではなく、本音と熱意を見せる場所
- 作り込んだテンプレ文章よりも、自分の言葉で、感情を込めて話すほうが強く響く
最終面接は、正解を言う場所ではなく、腹の底を見せる場所です。テンプレートのような文章にするよりも、短くすっきり、自分の言葉で感情を出して言うことが、熱意を伝える上で最も効果的です。
【最終面接対策】突破するためのポイント(落ちる人がやりがちなこと)
最終面接で落ちてしまう人が、ついついやってしまいがちな行動があります。これらを避けることが、突破するための重要なポイントです。
落ちる人がやりがちなことは以下の通りです。
- 心がなく台本を完璧に覚えすぎちゃう
準備は大切ですが、完璧に覚えすぎて感情がこもっていなかったり、棒読みになったりすると、熱意が伝わりません。
- 言葉が薄くて目を見ない
自信のなさや誠実さに欠けると判断される可能性があります。
- 逆質問が浅い
「ネットで拾ってきた質問だとか」「特にありません」と答えるのは、準備不足として評価が下がりがちです。
転職の最終面接に関するよくある質問

ここからは転職活動の最終面接におけるよくある質問にお答えします。
- 最終面接の時の逆質問は何個ぐらいするべき?
- 20分・30分などあるが、最終面接の時間は何分ぐらい多い?
- 最終面接の結果はいつごろくる?
- 最終面接で落ちるフラグ・サインみたいなのはある?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
最終面接の時の逆質問は何個ぐらいするべき?
最終面接において、逆質問はあなたの企業への関心度や本気度を示す重要な要素です。
逆質問は1〜2個、多くても3つで十分だと考えてください。重要なのは数より濃度です。
中身のない質問を多くするよりも、濃度の高い質問を求めているからです。
刺さる逆質問の構成とポイント
刺さる逆質問をつくるためには、「調べた事実」「自分の考え」「質問」の3つを組み合わせることが効果的です。事前に企業研究を行い、その上で自分の思いや考察を交え、最後に問いかける。この構成にすることで、相手目線で深く考えていることが伝わり、面接官の心に強く響く質問になります。
逆に、ホームページや採用サイト、SNSを見れば分かるような内容を質問することは避けてください。面接官からは「調べていない」「準備不足」と判断され、評価が下がる可能性があります。
私が過去に「この人はすごい」と感じたのは、会社が今後どの方向に進むのかを自分なりに想像し、その仮説をもとに質問をしてきた候補者でした。その質問には、単なる知識や情報を超えた、相手の立場に立って考える力と、企業への本気度が表れていました。こうした逆質問は、非常に高い評価につながります。
20分・30分などあるが、最終面接の時間は何分ぐらい多い?
最終面接の時間についてですが、大体20分から30分が多い印象です。面接の時間は、合格の角度によっても変わることがあります。
30分以上盛り上がると、合格の可能性が圧倒的に高くなります。長くなれば長くなるほど採用フラグであると考えていいでしょう。
短かったら必ずしも不採用とは限りません。合格フラグ・不合格フラグについて詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
転職面接の合格フラグ5選!現役面接官が受かるサインを徹底解説
最終面接の結果はいつごろくる?
最終面接の結果を待つ時間は長く感じるものですが、多くの場合即日から長くても3日で連絡が来ることが多いです。
もし1週間以上経った場合は、結構長い、ちょっと長めだと考えてください。
3日以上経っても来ていないからといって不合格が確定するわけではありません。社内稟議や他の候補者との比較会議が行われているケースもあるためです。
最終面接で落ちるフラグ・サインみたいなのはある?
最終面接で落ちてしまう兆候、いわゆる「落ちるフラグ」のようなサインは確かに存在します。
私が過去の事例で感じた「落ちるフラグ」は以下の2点です。
1.面接官が結論ファーストで感情が抜けている
これは、面接官が既に「前の候補者の方が優れていたな」という思いになっており、感情が抜けきってしまうことがあるためです。
2.「もしうちに入社できなかったらどうしますか?」という質問
これは、候補者が他の会社も検討しているのかを再確認する質問でもありますが、この質問をしてきた面接官がいた場合、不採用になる傾向が多いです。
同行した思い出に残っている最終面接の事例

私が過去に同行させてもらった最終面接の中で、非常に印象的で記憶に残っている事例があります。
あるとき、年商25億円規模の企業へ、30代の求職者を営業職として転職支援した際のエピソードです。
最終面接には、社長と役員が同席していました。
面接の終わりに、経営陣から「もし、うちに入社できなかったらどうしますか?」という質問が飛びました。
これは一般的に 「落ちるフラグ」 と呼ばれる質問です。
その求職者は、迷わず「とりあえずBRICSに入社します」と即答しました。
実は、この求職者とは支援中に仲良くなり、冗談で「BRICSさんでも求人ありません?」と話したことがある間柄でした。
社長や役員は、その意外な回答に「面白い」「覚悟がある」と強く印象を受け、その場で即日内定となりました。
転職活動における最終面接:まとめ
今回は最終面接の合格率・頻出質問・定番質問の回答例やポイントなどを解説しました。本記事の内容を参考に、事前に準備できることはして、面接に挑みましょう。
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