就職活動・転職活動の面接における入退室。受け答えの対策はするものの入退室のマナーをしっかり把握されている方は少ないのではないでしょうか。
今回は累計で1万人以上転職支援をしてきた実績をもとに、「思わず内定出したくなる面接の入退室」を解説します。「失礼します」のタイミングやカバンの置き方・挨拶についても解説するのでぜひ参考にしてください。
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就活・転職活動の面接における入室マナー
入室マナーは、面接官があなたを評価する最初の機会です。ここでしっかりとしたマナーを実践することで、その後の面接を有利に進めることができます。
面接の入退室について、入室の流れ、実演、退室の流れ、実演という4構成でポイントを整理しました。まずは、入室の流れに関する質問に答えていきましょう。
面接の入室する際「失礼します」の言うタイミングは?入ってから言うべき?
「失礼します」と言うタイミングは、ドアを開ける前ではありません。基本的な流れとしては、まずドアを3回ノックします。面接官から「どうぞ」と言われてから入室します。
そして、入室後にドアを閉め、一礼をしながら「失礼します」と言うのが原則的な流れです。
面接入室時のノックの回数は?部屋の入り方
ノックの回数は、3回が正解です。原則として、ノックは3回行ってほしいと考えています。2回だとトイレのノックのような印象を与えてしまうからです。トントントンとリズムよく3回ノックするように心がけてください。
面接入室時のカバンやリュックの持ち方は?
カバンは、手に持つタイプのものを想定した場合、手にしっかり持って入室してください。
肩に背負ったまま(またはだらしなく)入るのは避けるべきです。
カバンを持つ手は、利き手で持っていただいても問題ありません。ただし、原則として椅子の右側に立つため、入室時に左手に持ち替えておくと、その後の動作がスムーズになり置きやすくなります。
面接入室時のカバン(荷物)を置くタイミングは?
カバンを置くタイミングは、座る前です。
椅子の横(原則として椅子の右側)まで進んだら、座る前にカバンを地面に置きます。右利きで右側に立った場合でも、左に持ち替えて置けばOKです。このとき、カバンを引きずったり、大きな音を立てたりしないよう、静かにスマートに動作を行うように意識してください。
面接入室の実演動画
私が推奨する、完璧な入室の一連の流れは次の通りです。
- ドアを3回ノックし、「どうぞ」と言われたら入室します。
- ドアを閉めた後、面接官の方を向き、一礼しながら「失礼します」と述べます
- 椅子の横(原則右側)まで進みます。
- カバンを静かに置きます。
- 面接官が「どうぞ」と着席を促すのを待ちます。
- 「どうぞ」と言われたら着席します。
- 着席する直前または着席後に、「清水英治と申します。本日はよろしくお願いします」ぐらいの挨拶はしても良いでしょう。
重要なことの一つは、「どうぞ」と言われるまでは絶対に座ってはいけないということです。
椅子の横に来たら挨拶すべき?
椅子の横まで来た段階で、すぐに詳細な自己紹介をする必要はありません。
ただし、立ったまま「失礼します」と述べた後、座る前に「清水英治と申します。本日はよろしくお願いします」程度の挨拶は言っても良いでしょう。
面接入室時に意識すべきこと
面接の入室時に最も意識してほしいことは、演技ではなく、真心でやろうということです。マナーを真似するだけでなく、面接をしてもらえることへの「ありがとう」という心(マインド)で臨むことで、それが自然な礼儀として伝わります。
その他、意識すべき点は以下の通りです。
- 明るさ:とにかく表情を明るく、はっきりとした声で話してください。明るさはマストです。
- 動作:ダラダラせず、全ての動作を静かにスマートに行ってください。カバンを引きずらないよう注意してください。
- 姿勢・目線:姿勢や目線も意識し、もごもご喋らないよう、はっきりと話すようにしましょう。
これらのマナーを真心と共に行ってもらえれば、必ず面接官に良い印象が伝わるはずです。
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続いて面接の退室マナーを見ていきましょう。
就活・転職活動の面接における退室マナー
入室マナー同様、面接の退室マナーも非常に重要です。面接が終わり、気が緩みがちになるタイミングですが、ここでボロが出てしまうと、もしかしたら採用に影響が出るかもしれません。面接が終わった後まで、スマートな振る舞いを心がけましょう。
面接退室時の挨拶は何が正解?
面接官から「今日は以上になります」といった形で面接終了が告げられたら、まず必ずお礼を伝えることが退室時のファーストフェーズとなります。
具体的な挨拶の基本的な流れは次の通りです。
- 着席したまま「本日はありがとうございました」と感謝を伝える。
- 立ち上がりながら、または立ってから「失礼いたします」と述べる。
- この一連の流れで一礼をします。
面接で退室するとき「失礼します」と「失礼しました」どちらがいい?
退室時の正しい言葉は「失礼します(失礼いたします)」です。
「失礼しました」という表現は、過去に対しての失礼、すなわち謝罪のニュアンス的な部分になってしまうため、退室時のお礼や別れの挨拶としては「失礼します」が適切です。
退室の「失礼します」挨拶のタイミングは?椅子の横?ドアの前?
退室時の「失礼いたします」という挨拶は、一度だけでなく、部屋を出る直前にも行うのが原則です。
- 面接終了の言葉があった後、席を立つ前に「本日はありがとうございました」。
- 立ち上がり、カバンをスマートに持ったらドアに向かいます。
- アの前で面接官に向き直り、「失礼いたします」と述べて一礼をします。これが基本的な流れです。
また、ドアを出る際にも「ありがとうございました」または「失礼します」と言う方が良いでしょう。
面接退室の実演動画
私が推奨する、完璧でスマートな退室の一連の流れは次の通りです。
- 面接官から「本日は以上になります」と告げられる。
- 「本日はありがとうございました」と感謝を述べ、着席したまま一礼する。
- 立ち上がり、「失礼いたします」と述べながら、カバンを静かに持つ。
- ドアまでスマートに移動し、ドアの前で面接官の方へ向き直る。
- 面接官に向き合い、「失礼いたします」と述べて一礼をする。
- ドアを開けて退室する際にも、「ありがとうございました」または「失礼します」と言う。
動作はダラダラせず、すべて静かにスマートに行うように意識してください。
過去に面白い、入退室の事例
私が面接官として多くの求職者と接してきた中で、印象に残っている面白い入退室の事例をいくつかご紹介します。面白いかどうかは人それぞれかもしれませんが、私は思わず笑ってしまったエピソードです。
- リズムゲームのようなノック
ノックを5回以上していた方がいました。あまりにも回数が多すぎて、「リズムゲームでもやってんのかな」とこちら側が笑ってしまい、逆にそれがきっかけで場が和んだというエピソードがあります。
- 開かないドアノブとの格闘
ドアノブが故障していて固く、しっかりと3回ノックをしたにも関わらず、ドアが全然開かなかった方がいました。その方は、そこで10秒ほど格闘し、最終的に外から「すいません、助けてください」と声が聞こえてきました。これは非常に面白かったのですが、その方は内定をもらっていましたよ。
- 謎の敬語「着席いたします」
入室し、面接官に「どうぞ」と促された後、着席する直前に「どうぞ、失礼します、着席いたします」という謎の敬語を使った方がいました。緊張から出てしまった言葉だと思いますが、まるで小学校の時の「着席」を思い出させるような言葉遣いで、すごく面白かったですね。
面接の入退室のマナーで伝えたいこと

これまで入退室のマナーについて細かく説明してきましたが、私が皆さんに最も伝えたいことがあります。それは、マナーを演技としてではなく、真心でやろうということです。
マナーの形を真似するだけでなく、面接をしてもらえることへの「ありがとう」という心(マインド)で臨んでほしいのです。
そうすれば、表面的な演技ではなく、本当に礼儀正しい人なんだという第一印象を面接官に与えることができます。真心がこもっていれば、それは必ず先方に伝わるはずです。はっきりと、真心を込めてマナーを実践してもらえれば、必ず良い結果に繋がるはずです。
面接の入退室のマナーまとめ
今回は面接の入室の仕方・退室の仕方について、動画つきで解説しました。本記事の内容をもとに、入退室で好印象を抱いてもらえるようにマナーを徹底しましょう。
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