転職面接の終盤でされる可能性の高い逆質問。「何か質問ありますか?」への良い回答が思いつかない人も多いのではないでしょうか。
この記事では累計1万人以上転職支援した経験をもとに、おすすめの逆質問例・回答する際の注意点・NGな回答例をご紹介します。本記事を参考に事前に面接官に好印象を与える逆質問を用意して、内定を勝ち取ってください。
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転職面接において逆質問は大事?何割を占める?
面接の終盤、「何か質問はありますか?」と聞かれて、何を言えばいいかビビってしまう人は多いのではないでしょうか。しかし、この逆質問こそが、評価を一気に変える最大のチャンスであり、不合格になりそうだったとしても、最終逆転パターンになる可能性を秘めています。
逆質問は、面接全体で何割を占めるか統計を取るのは難しいですが、私はものすごい大事だと考えています。極端な話、面接で6割不合格だろうと判断された場合でも、残りの4割を使って質の良い逆質問ができれば、逆転パターンを見てきた経験があります。
重要なのは「数より質」です。逆質問は、単なる質問ではなく、あなた自身をプレゼンする最後の舞台であるという気持ちで挑んでください。
面接の「何か質問はありますか?」への回答|逆質問は何個ぐらいが妥当?
逆質問は事前に用意しておくことが推奨されますが、いくつ用意すれば妥当でしょうか。私の経験上、多くても5つぐらい考えておけば問題ないと思います。
ただし、これらは「全部使わなければならない」ということではありません。面接中に予期せぬ時間が発生し、時間が長引いた場合に備えて、多めに考えておくと、その場を繋ぐことができます。
面接官は常に、この人が私たちの会社に馴染めるのかどうかを見ています。そのため、自己中心的な質問ではなく、会社と自分との接点を意識することが大切です。
面接逆質問の良い例・OK例5選|転職・中途採用におすすめ
ここからは、私が転職エージェント兼経営者として、累計1万人以上の転職支援を通して見つけた、面接官に刺さる「良い逆質問の例」を5つ紹介します。
これらの質問は汎用性が高いため、丸暗記してしまうくらいで良いでしょう。
- 御社が中途採用で期待する役割・課題は?
- どのような人が成果を出していますか?
- 入社後最初の3ヶ月で期待される成果は何?
- 面接官自身の、やりがいや魅力は何?
- 御社の今後の成長戦略の方向性は、現場視点からどう見えていますか?
それぞれ解説していきます。
1.御社が中途採用で期待する役割・課題は?
この質問は、特に30代の中途採用者に刺さる、非常に良い質問だと私は考えます。自分が貢献できる領域を把握したいという姿勢が面接官には伝わります。
中途採用者は、会社が募集している期待する役割や課題を理解し、その自覚があるかを面接官は見ています。受かりたいという気持ちだけではなく、「どうやったら貢献できるか」という会話の姿勢が見えるため、面接官からは「こいつは他の応募者と違うぞ」と評価されます。
2.どのような人が成果を出していますか?
この質問をすることで、応募者がカルチャーへの適応の意思を持っていることが伝わります。採用側は常に「この人はうちに馴染めそうか?」を見ています。自分が募集している職種に対して、どのような人が成果を出しているかを聞くことは、面接官に対して「この人はうちのカルチャーを理解しようとしている」という印象を与え、「こいつ分かってるな」と感じさせることができます。
もし、この回答が自分の考えと少しずれていたとしても、「承知しました」で終わりにすれば問題ありません。評価されるスタンスではなく、むしろ評価しに行くぐらいの気持ちで面接に挑んでください。
3.入社後最初の3ヶ月で期待される成果は何?
この質問は、応募者のオンボーディングの意識の高さを示すことができます。「入社して3ヶ月以内でこいつは結果を出すつもりでいるんだ」という姿勢が見えるため、私自身、この質問をされると非常に好印象を持ちます。
企業側によっては、最初の3ヶ月で明確な成果を答えられない面接官も正直言って多いです。しかし、これは応募者の結果を出したいという意思を見せるという点で非常に良い質問であり、プラス要素しかありません。
さらに、明確な答えが返ってきた場合、その面接官は「そこまで考えて動いている」という判断ができるため、面接官の能力をチェックできるというメリットもあります。
4.面接官自身の、やりがいや魅力は何?
「〇〇さんご自身は、どんなところにやりがいや魅力を感じていますか?」という逆質問は、面接官個人へのリスペクトが伝わる良い質問です。
求職者側は、社長や会社の方針ばかりを気にしがちですが、面接官もまた、合否を出す裁量を持っている人物です。個人の考えややりがいを聞くことで、目標や夢を持っている人物だと感じられれば、それは良い社内風土の証明にもなります。
また、この質問は、心理的に相手が語りたくなるような質問です。深く掘り下げる必要はなく、質問をした時点で、面接官は気持ちよく色々と語ってくれることが多いでしょう。
5.御社の今後の成長戦略の方向性は、現場視点からどう見えていますか?
この質問は、経営視点と現場視点の両方を意識していることが面接官に伝わる、非常に深い質問です。
入社後、そういった複眼的な視点で動いてくれそうだな、というアピールにもなります。
この質問は、中小企業と大企業の中間にあたるような中堅企業で、社長や人事の取締役などトップに近い人が面接に出てくる可能性がある場合に特に刺さります。
応募者が、経営層の考えと現場の状況、その両方を理解しようとしていることを示すことができるからです。
転職面接で逆質問をするときに好印象を与えるポイント
逆質問は、単なる質問の時間ではなく、あなた自身をプレゼンする最後の舞台だと私は考えています。面接官に高印象を与えるためには、いくつかのポイントを意識することが大切です。
まず、最も大切なのは、会社と自分との接点を意識することです。常に相手の立ち位置になって考えることが重要です。
- 貢献意識を示す質問設計:「御社で活かせる自分の強みはどこにあるか」という観点で質問を設計していくと、自然と高印象なシナリオになります。
- 事前の調査は必須:ホームページ、SNS、そして大きな企業であればIRやインタビュー記事など、最低限のチェックを行うべきです。面接官に「この人はちゃんと調べてきているな」と思わせた時点で、勝ちなのです。
- バランスの重視:自分を売り込むことは大切ですが、売り込みすぎると嫌がられてしまいます。協調性かつ主体性のバランスを取りながら、質問を設計することが大切です。
- 謙虚な姿勢:年商10億円の企業でも100億円の企業でも、いくら優秀であっても謙虚でいることが非常に大切です。
これらを意識して設計された逆質問は、面接官の頭の中に「この人は自然ともう高印象でしかない」という印象を残すでしょう。
転職・中途採用面接の逆質問の失敗事例
私自身、過去に転職支援をしてきた中で、惜しくも失敗してしまったと感じる逆質問の事例があります。それは、いわゆる高学歴の転職者を紹介したときのことです。企業側も期待していたのですが、面接になった際に、その応募者が自分が高学歴であることをアピールしすぎたのです。
例えば、「御社にはどういう大学の方がいますか」といった、意図的にバランスを見ないで比較するような質問が多かったため、そこで大きくマイナスになってしまいました。主体性は確かにありましたが、協調性が足りなかったと感じています。
逆質問の内容は面接官に合わせて変えた方がいい?(現場の人・役員・社長)
はい。結果的には変えるべきだと断言します。全員に対して同じ質問をするのはナンセンスであり、相手を見て切り口を変えることが大切です。面接官のポジションだからこそ聞ける内容を意識してください。
面接官の立ち位置に合わせた質問の具体例は以下の通りです。
1.現場社員(配属される可能性と同じポジション)の場合
- 業務内容
- 一緒に働く人
- 使うツール
ポイント:具体的な質問をするべきです。
2.人事担当者(バックオフィス)の場合
- キャリアパス
- 制度
- 入社後の研修
3.経営層(役員や社長)の場合
- 今後のビジョン
- 会社の課題
- どんな人材が欲しいのか。
ポイント:トップに近い人には、今後の会社の方向性や経営的な視点に刺さる質問が良いでしょう。
NGな逆質問例
避けるべきNGな逆質問の例はキリがありませんが、特に注意すべき3つを紹介します。
1.給与や福利厚生について露骨に聞く
これは「悪いわけではない」のですが、言い方に注意が必要です。一次面接の段階で待遇ばかり聞いてしまうと、「条件だけで会社を選んでいる」という印象を与えてしまう可能性があります。
給与や福利厚生についての質問の言い換え例
「評価制度やキャリアアップのプロセスはどうなってますか?」と聞きましょう。自然と給与体系などの話も含まれてくるはずです。
ただし、もし待遇面を尋ねたい場合は、「私は成果を残したいという意思があります。やったことに対してしっかり評価されるような会社で働きたいと思っていますが、給与や評価についてお聞かせください」のように、成果を出したいという意思を見せていれば、マイナスにはならないでしょう。
2.残業が多いですか?
これは非常にネガティブな印象を与える質問です。残業をすれば偉いというわけではありませんが、直接的な表現は避けるべきです。
残業についての逆質問の言い換え例
- 「成果を出している方の働き方の特徴ってどうなってますか?」
- 「私も成果を出したいので、その特徴を持ってる人はどのような人ですか?」
このように、ポジティブな言い換えをすることで、仕事への意欲をアピールしつつ、実態を知ることができます。
3.特にありません
これは絶対NGです。逆質問の機会を放棄することは、会社に興味がないと受け取られてしまいます。受かりたいという気持ちがあるなら、最低でもこれまで解説した質問のどれか1つは用意すべきです。
面接の逆質問に関するよくある質問

ここからは、面接の逆質問に関するよくある質問にお答えします。
- 過去経験した、逆質問で面白いものは何がある?
- 面接で社内の雰囲気を聞き出す、いい逆質問は?
- 悪い印象にならない逆質問がない時の終わり方・例文
それぞれ詳しく見ていきましょう。
過去経験した、逆質問で面白いものは何がある?
私自身が過去に実体験としてユニークだったと感じた逆質問には、次のようなものがあります。
- 「社長って何歳ですか?」
- 「女性社員は何人いますか?」
- 「お弁当って自参ですか?」
また、ユニークかつ印象に残った質問としては、「癖が一番強い社員は誰ですか?」というものがあります。これは面接官も癖が強い人が苦手な場合が多く、大体答えてくれます。面接の場で笑いを誘いつつ、カルチャーを知りたいという意図があれば、悪くない質問でしょう。
面接で社内の雰囲気を聞き出す、良い逆質問は?
社内の雰囲気を効果的に聞き出すためには、次の3つの質問が有効です。
- 「最近社内で盛り上がった出来事は何ですか?」
面接官から色々な話を聞き出すことができ、会社の雰囲気が見えます。 - 「一緒に働いている人たちのどんな点を尊敬していますか?」
面接官が一緒に働くメンバーに対してリスペクトを持っているかどうかが伝わってきます。 - 「この会社の文化を一言で言うと何ですか?」
ドストレートな質問ですが、面接官はちゃんと考えて答えてくれることが多いです。
悪い印象にならない逆質問がない時の終わり方・例文
何度も質問を続けようとする人もいますが、用意していた質問が全て消化されてしまった場合、悪い印象にならないように終わらせることが大切です。結論から言うと、「何もない」ではなく、聞けて満足したという気持ちを伝えることが重要です。
- 「事前に考えていた質問には全てお答えいただきました。ありがとうございました」。
- 「本日お話を伺って、より一層入社意識が高まりました。引き続きよろしくお願いいたします」
「ありがとうございました」で終わるのではなく、感謝の気持ちを込めて伝えることがポイントです。また、入社意識が高まったことを伝えると、意思確認にもつながります。
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まとめ:面接の逆質問
今回は面接における逆質問について解説しました。
単なる疑問を解消する機会ではなく、評価を一気に変える最大のチャンスであり、不合格になりそうだったとしても最終逆転パターンになる可能性を秘めています。逆質問は、疑問系の自己PRに近いものだと考えておくといいでしょう。
今回紹介した、逆質問例を活用し、ぜひ希望の会社に内定を勝ち取ってください。
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