転職面接でよく聞かれること!質問の回答例と好印象を与えるコツを解説

転職面接質問

「転職面接で聞かれることを事前に対策したい」「中途採用面接に頻出の質問集を見て回答を準備したい」とお考えではないでしょうか。

本記事では、これまで累計1万人以上の転職支援に立ち会ってきた経験に基づき、経営者や面接官が採用時にもっとも重視し、かつ頻繁に使用する定番の質問7つをご紹介します。

回答例文や質問の意図・回答作成のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

目次

転職・中途採用面接で絶対聞かれる定番質問集・一覧

これから解説する7つの質問は、面接官があなたの人間性や能力を聞き出すための、転職面接で定番の質問です。

  • 定番・頻出質問1「この1年でこだわったことは何か?」
  • 定番・頻出質問2「あなたじゃないとダメだった経験はありますか?」
  • 定番・頻出質問3「あなたが仕事を通じて成し遂げたいことは?」
  • 定番・頻出質問4「どんな時にあなたの成長を感じますか?」
  • 定番・頻出質問5「あなたにとって働くとは何?」
  • 定番・頻出質問6「今の自分にどんな伸び代がある?」
  • 定番・頻出質問7「10年後あなたどんな人間でいたい?」

特に規模が小さい会社では一次面接から、規模が大きい会社では二次面接以降で頻繁に登場します。

ここで曖昧な回答を避け、しっかりと自分の言葉で未来に対する価値観を語れるかどうかが、採用を勝ち取る鍵となります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

転職面接における定番・頻出質問1「この1年でこだわったことは何か?」

この質問の面接官側の目的は、あなたのやり遂げる力、信念、そして当事者意識を問うことです。

これは、あなたが物事に対してどれだけ真剣に向き合い、粘り強く取り組めるかを測っています。

【高評価の答え方のポイント・回答例】

具体的に「一つのものを作る」といった業務プロセスの中で、納期遅延を繰り返さないために半年かけて改善に向き合った、社内初の完全オンスケジュール達成にこだわった、といった具体的なエピソードを伝えることです。

特にモノづくりであれば、納期を守る姿勢が見えることで、研修なしに即戦力になると評価されます。

また、業務面だけでなく、「私生活においてはこういったところをこだわりました」とプラスアルファで伝えられると、コミュニケーション能力も評価されます。

【NG回答例】

こだわったことが「ない」と答えるのは絶対に避けてください。気づいていないだけで必ず何かあるはずです。業務でも私生活でも構いませんので、自己分析を行い、何にこだわってきたかを一度振り返りましょう。

転職面接における定番・頻出質問2「あなたじゃないとダメだった経験はありますか?」

この質問の意図は、単なる再現性ではなく、あなたの存在価値の証明を知ることです。面接官は、あなたが持つ独自の経験値や、あなただからこそできたストーリーを求めています。

【高評価の答え方のポイント・回答例】

例えば、顧客が他社に流れた際に、唯一信頼されていた私が関係を修復し、最終的に大型契約を獲得できた、といった具体的なストーリーを話せるのが理想です。これはまさにあなたの存在価値であり、評価されない理由がありません。

【準備のヒント】

自分自身ではなかなか気づけない部分ですから、自己分析を行うか、転職エージェントや信頼できるメンターと壁打ちをすることで、自分の魅力を掘り起こしましょう。

BRICSではあなたの魅力発見のお手伝いを無料でしております。お気軽に公式LINEにお問い合わせください。

転職面接における定番・頻出質問3「あなたが仕事を通じて成し遂げたいことは?」

面接官の目的は、あなたの過去ではなく、会社と個人の未来のすり合わせを行うことです。

会社が持つビジョンや向かっている方向性と、あなたが成し遂げたいことが一致しているかをチェックしています。

【高評価の答え方のポイント・回答例】

「私は問題解決によって仕組みづくりに価値を感じています」や、「次の世代が挑戦しやすくなる状態を作りたい」といった、会社の現状や目指すフェーズにフィットする回答を出すことです。

例えば、会社が「これから100億円を目指す上で仕組みづくりが大切なフェーズになってくる」というビジョンを持っていれば、それと合致する回答は非常に高評価となります。

【準備のヒント】

この質問に対しては、事前に会社がどんなビジョンを持っているのか、どんなところに向かっているのかをリサーチすることがマストです。力はバラバラでも、向かう方向性が一つであれば近道となるからです。

転職面接における定番・頻出質問4「どんな時にあなたの成長を感じますか?」

この質問は、あなたの成長マインド(成長意欲)の度合いをチェックするために行われます。

失敗をどのように扱い、それを次にどう活かせるかというプロセスが、あなたのレベルを測る指標となります。

【高評価の答え方のポイント・回答例】

「うまくいかなかったプロジェクトがあり、その失敗の原因を分析して次に生かした時です」という回答は、ものすごく成長意欲が高いと評価されます。

失敗自体が悪いのではなく、そのプロセスの中で何が悪かったかを分析し、経験値として捉えられているかが重要です。

業務だけでなく、私生活における成長(例:健康意識が低かったが、仕事に必要な気力と体力を得るために筋トレを始めた)などを伝えても構いません。

転職面接における定番・頻出質問5「あなたにとって働くとは何?」

面接官側の意図はシンプルに一つ。あなたの価値観を知りたいのです。

多くの転職希望者が「なんだろう」と悩んでしまう部分ですが、複雑に考える必要はありません。

【高評価の答え方のイント・回答例】

「誰かの成功に貢献することです」、「誰かの成長や社会が良くなる実感を感じた時です」といった、やりがいを感じる瞬間や提供したい価値に焦点を当てたシンプルな回答で十分です。

例えば、「成功例を見つけるためのプロセスを分析する作業そのもの」に価値を感じる、といった回答も、そこにあなたの価値観が反映されていれば間違いではありません。

【NG回答例】

「生活するためです」といった回答は、面接官が聞きたい価値観とはズレており、見送りとなる可能性が高いです。

転職面接における定番・頻出質問6「今の自分にどんな伸び代がある?」

この質問の目的は、あなたの自己認識と向上心のバランスを見たい点にあります。

【高評価の答え方のポイント・回答例】

ポイントは、現在の課題(自己認識)と、こうなりたいという理想像(向上心)をセットで答えることです。

回答例:「まだまだ周囲を巻き込む力が発展途上です(自己認識)。今後は自身の知識を超えて周囲に頼り、その成果を最大化する力を伸ばしていきたいです(向上心)」。

このように回答することで、自己認識ができているだけでなく、どう成長したいかという目標も明確であり、容量がいい人だと評価されます。

【回答作成のヒント】

自己分析ができていないと回答が難しくなります。もし回答が用意できなかった場合でも、「私は褒められて育つタイプなので、ビシビシ褒めていただければ伸びます」といった、コミュニケーション能力の高さを示すお笑いを誘うような回答も、状況によってはありかもしれません。

自己分析がしっかりできていないという方はBRICSにご相談ください。あなたの過去を徹底的に深掘り、ミスマッチのない転職活動を支援します。お気軽にLINE登録してください。

転職面接における定番・頻出質問7「10年後あなたどんな人間でいたい?」

これは私が面接時に100%質問する、最も回数の多い定番質問の一つです。

目的は、肩書きだけでなく、あなたのあり方を知りたいからです。私たちは、「何をやるか」ではなく「誰とやるか」を最終的な結論として重視しています。

【高評価の答え方のポイント・回答例】

「この人と働くと成長できると思ってもらえる人になりたいです」、あるいは「役職やその専門性以上に、人として信頼される存在でありたい」という回答は、非常に高く評価されます。

肩書きや年収、専門性よりも、人間力を高めたいという意思が伝わる回答は素晴らしいです。

【回答を用意する際のポイント】

回答は抽象度が高くても問題ありません。ここで具体的な数字を求められることは少ないでしょう。重要なのは、あなたが10年後に「でかい背中を作りたい」という意志や、人としてどのような器を持ちたいかを語ることです。

転職面接の定番質問・聞かれることに関するよくある質問

ここからは、転職面接の定番質問に関して、求職者の方々から特によく寄せられる疑問にお答えしていきます。

  • 想定外の質問が面接できた時の対応は?
  • 1次面接・2次面接など選考フェーズで頻出質問は変わる?
  • 最終面接だからこそ出やすい質問は?
  • 就職・転職面接で重要なポイントは?
  • 面接官が見ているポイントは?
  • 本質を見抜くための面接でよく使うキラー質問は?

面接は、準備した通りに進むとは限りません。予期せぬ質問や、選考フェーズごとの質問の変化を知っておくことで、本番で落ち着いて対応できるようになります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

想定外の質問が面接できた時の対応は?

もし事前に準備していない、あるいはすぐに回答が思い浮かばない想定外の質問が飛んできた場合、曖昧な回答を出してしまうのは非常に危険です。

高評価につながる対応のポイントは、正直に考える時間をもらうことです。

「ちょっと考えさせてもらっていいですか?」と面接官に発言するのは、まったく問題ありません。この発言があるだけで、面接官からは「この人はちゃんと冷静に考えられる人だ」という評価につながります。

面接官が「お待ちください」と言ってくれないということはまずありませんので、曖昧な回答を避け、冷静に対処してください。もちろん、パッパッと答えられるのが理想的ではありますが、必ずしもそうである必要はありません。

一次面接・二次面接など選考フェーズで頻出質問は変わる?

はい、選考フェーズで頻出質問が変わるかどうかは、応募した会社の規模によって異なります。

1.規模が小さい会社の場合(従業員500人以下など)

一次面接で選考が終了するケースが多いです。

この場合、こちらの記事で解説したマストの定番質問(自己紹介、志望動機など)と、今回解説した7つの深掘り質問が全て同時に飛んでくるケースが多いです。

転職面接の流れ|必ず聞かれること・回答例文・ポイントを徹底解説

2.規模が大きい会社の場合

選考が1次面接と2次面接に分かれていることが多いです。

1次面接では、こちらの記事で解説した基本的な定番質問で終わることが多いです。

2次面接以降で、今回私が解説したような、より深掘りした質問(あなたじゃないとダメだった経験は?など)が飛んでくる可能性が高くなります。

最終面接だからこそ出やすい質問は?

私がこれまでに立ち会ってきた経験から、最終面接でよく出る、特に社長や役員から飛んでくる可能性が高い質問は、「うちに入社したらどんなことを成し遂げたいですか?」という質問です。

この質問は、ほぼ採用フラグです。

面接官(特に最終面接官や社長)は、あなたが入社した後、どう人を伸ばすか、会社として事前にどんな準備をしておくべきかを部下に指示するために、この質問を投げかけています。

内定が近い最終面接だからこそ、入社後に成し遂げたいことを具体的に答えられるよう、事前に必ず用意しておくべきです。

就職・転職面接で重要なポイントは?

基本的なマナー以外の観点から、私が重要だと考えるポイントは、「ハキハキと話してほしい」ということです。

例えば、私の質問に対してテンション低く「はい」とテンション高く「はい!」と答えるのとでは、面接官が受ける印象が全く違います。

面接官が「話を聞いているのか?」と思うような返事は絶対に避けてください。

ハキハキと、明確に、シンプルに答えること。これを行うだけで、あなたの印象は大きく変わるはずです。ぜひ実践してみてください。

転職面接の面接官が見ているポイントは?

面接官全員、私も含めて、どんな質問をするにせよ、共通して見ているポイントが3つあります。

  • どれだけ自分の言葉で話しているか。
  • その人のエピソードが聞きたいので、あなたらしさが出ているかどうか。
  • 過去ではなく、全て未来に対して語ってほしい

特に3点目について、過去の出来事から、未来の価値観へつなげる変換がどれだけ見られるか。そして、それを自分で伝えられるだけの熱量を持っているか、という部分を私たちは確認しています。

中途採用面接で本質を見抜くためのよく使うキラー質問は?

私の基本的な姿勢としては、求職者の方には未来に対して向き合ってほしいと考えています。

しかし、定番の質問や今回解説したような質問をしても、「なんか引っかかるな」「この人の本質がイマイチよくわからないな」と感じる時がたまにあります。

そういった場合、私はあえて過去を深掘りする意味で、「一番の挫折は何なの?」という質問をすることがあります。

もちろん、私は基本的に過去の出来事自体は重視していませんが、この質問への回答を見れば、その人がどんな人間なのか大体わかるからです。

特に、回答内容だけでなく、回答するまでの間の仕草や動きを見ています。

  • 目が泳いでしまう場合、面接官は「何か作った話をしているな」と感じるかもしれません。
  • 素直に答えてくれた場合、素直さに感謝し、評価のポイントになります。

この質問は、その人が本当に自分の言葉で話しているか、その人の人間性と誠実さを見抜くためのキラー質問だと考えています。

転職・中途採用面接の定番質問:まとめ

本記事では、転職・中途採用面接における定番質問をご紹介しました。今回紹介した質問は高い確率で質問されるので事前に対策しておくと良いでしょう。

面接官からどんな質問がきたとしても、「自分の言葉で話しているか」「あなたのエピソードやあなたらしさが出ているか」「全て未来に対して語っているか」この点を意識するのが重要です。

この点を意識して、回答するためには、自己分析が重要になります。BRICSではあなたの過去を深掘り、面接でどんな質問がきても対応できるレベルまで自己分析を徹底サポートしています。お気軽に公式LINEにお問い合わせください。

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この記事を書いた人

清水 英治のアバター 清水 英治 株式会社BRICS代表取締役

高校卒業後、バックパッカーとして48カ国を旅した後、大手自動車プレス金型メーカーに入社し製造業の現場経験をする。2008年に退職後、国家公務員として6年間勤務。製造現場の課題に正面から向き合うべく、株式会社BRICSを設立。ロボット導入支援、加工、設備工事、人材紹介、ソフトウェア開発など、製造業の困りごとを“現場目線”で解決する事業を幅広く展開している。

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