ブラック企業とは?特徴5選とやばい職場の見分け方を徹底解説

ブラック企業の特徴

「ブラック企業に転職したくない」「ブラックな会社の求人や見分け方を知りたい」そうお考えではないでしょうか。

「転職して幸せになりたい」と願って行動しているのに、入社してみたらブラック企業だった。そんな後悔だけは、絶対に避けたいですよね。

そこで今回は、厚生労働省の労働局で働いていた経験・累計で1万人以上転職支援してきた経験をもとに、忖度なしで語る「働いてはいけないブラック企業の特徴5つ」を解説します。

ブラック企業の見分け方や、見抜くコツや対策を解説するので、転職活動中で失敗したくない方はぜひ参考にしてください。

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目次

ブラック企業の特徴1つ目:「能力がないやつがとにかく悪い」という姿勢のある会社

ブラック企業の特徴としてまず私が挙げたいのは、「能力がないやつがとにかく悪い」という姿勢を持つ会社です。

これは、会社の社員を育てる力がないことの裏返しであると私は思っています。

「なんでできないの?」と聞いてくる上司は、できない理由ではなく、よりできる方法を一緒に探すことをしない点で、100%無能だと断言します。

有能な人間は、できない理由を追求するのではなく、できるようになる方法を一緒に探すものだと私は考えているからです。もちろん、学習能力がなく、腐るほど言ってもできない社員がいるのは事実であり、そいつが悪いという側面もありますが、会社としてその社員を育てる力がなかったという事実も無視できません。

経営者は、できないのは個人の責任だけでなく、会社の教育や仕組みがまずゴミなんだという自覚を持たないとダメです。その覚悟すらない者は、上に立つ資格がないと私はつくづく思います。

育てる力がないブラック企業を見極めるコツは?見分け方は?

このような「育てる力がないブラック企業」を見極めるためのコツをいくつかご紹介します。

  • 忖度なしに意見を言ってくれるメンターに相談する
    • 社内でも社外でも構いません。客観的な意見を聞くことが重要です。
  • 面接以外の場で一緒に過ごす機会を作る
    • 一緒にお酒を飲んで席を共にしたり、同じ車に乗ってみたりすることで、その人の習慣や癖を見抜く機会が得られます。
  • アナログとデジタルを駆使する
    • アナログ:面接時に案内してくれた事務員にこっそり「今日面接に来たんですけど、どんな感じですか?」と聞いてみる。
    • デジタル:SNSを見て、経営者の人間性をチェックする。

ブラック企業の特徴2つ目:仕事の評価の基準がない会社

2つ目の特徴は、「評価の基準がない会社」、つまり一生上司の機嫌で人生が決まる会社です。

評価制度がロジックで語れない会社は、社長の甘えであり、社員を家畜、ただの駒として扱っているのと同義です。

私自身の会社(BRICS)も、正直な話、年商10億を超えるまでは社長である私の鉛筆なめなめ(主観的な判断)でやってこれた部分があります。しかし、100億を目指すにあたっては、もう仕組み化なしでは無理だと考えており、今期は人事評価制度をぐっと良いものに作っていく目標を持っています。

「頑張ってると思うよ」「最近見てないけどやってるんでしょ」といったふわっとした言葉で人生を狂わされてしまうことのないよう、会社の方針に沿った形で、「どれだけのパフォーマンスでいくらやればいくら稼げるのか」を明確にシミュレーションできる会社を選ぶことが重要です。

評価基準が明確でない会社だと社員はどんな不利益を被る?

評価基準が明確でない会社では、社員が多くなるにつれて、以下のような不利益を被ります。

  • モチベーションの維持が困難になる
    社内のライバルが増える中で、自分が「これだけやればこのくらい報われる」という見え方ができないと、絶対モチベーションは上がりません。
  • 一生給料が上がらないリスク
    やった分だけ欲しいと思っているならば、自分が稼ぎたい分だけをシミュレーションできる会社の方が近道であり、評価制度がない会社では一生給料が上がらないリスクがあります。

やりがい搾取タイプのブラック企業の見分け方

評価制度の曖昧さは、「やりがい搾取」につながりやすい典型パターンです。

面接の際に、「評価制度はありますか?」と質問してみましょう。

もし評価制度がない場合でも、「どうやって評価していますか?」と質問することは有効です。この質問をしたぐらいで面接に落とされるようであれば、それはもうやりがい搾取の企業だと判断して良いでしょう。

転職は人生を賭けた行動ですから、少しチャレンジングな質問をしたからといって落とされるような会社は、そもそも入社すべきではないと私は考えます。

ブラック企業の特徴3つ目:「辞める=裏切り」と言ってくる会社

3つ目のブラック企業の特徴は、「辞める=裏切り」と言ってくる会社、「お前が裏切った結果」と言ってくる会社です。

大事にされている人は辞めません。辞める人が多いのは、間違いなく社長の信頼がゼロだからです。

また、「お疲れ様」や「ありがとう」「ごめんね」といった基本的な感謝や謝罪の言葉が言えない会社は、感謝の経営を語る資格がないと私は思います。

ブラック企業か見極めるコツは?(退職に対する考え方)

入社前に、その会社が退職に対してどのような考えを持っているかを見極める方法があります。

① 面接で「離職の状況」をさりげなく聞く

面接の場で、次のような質問をしてみましょう。

「離職の状況はどんな感じですか?」

「皆さん、どんな形で退職されることが多いですか?」

このような質問を通じて、会社側が退職をどのように受け止めているかを感じ取ることができます。退職者への対応が冷たかったり、悪口を言うような雰囲気なら要注意です。

② 経営者の人間性をSNSでチェック

社長や経営陣の発信内容もヒントになります。

たとえばSNS上で「ありがとう」「お疲れ様」「ごめんね」といった感謝や謝罪の言葉を自然に使えているかどうか。こうした基本的な言葉が出てこない経営者は、人間関係を大切にできていない可能性があります。

③ 「退職=悪」としない会社を選ぶ

退職は決してネガティブなことではありません。

「合わなかった」「お互いに違った」──それを素直に認め、円満に送り出せる会社こそ健全です。むしろ、退職時こそ入社時よりも関係が良くなるような職場が理想的だといえるでしょう。

ブラック企業の特徴4つ目:「理念があるから正しい」という会社

4つ目の特徴は、「理念があるから正しい」という会社です。

これはある意味「宗教と同じ」だと私は考えます。理念を盾にして社員に理不尽をしつける形が非常に多いからです。

本来、理念は行動で語られるべきものです。「昔こうだったから」と過去の栄光に浸っているような経営者を「ゴミ」だと断じており、理念に命をかけているならば、まずは自分が誰よりもそれを体現してみるべきだと語っています。

理念を盾にしているブラック企業を見極めるコツは?

理念を盾にしているブラック企業を見極めるためのチェック項目があります。以下のようなポイントを確認してみてください。

理念の見直しがされているか?

代表者が変われば、理念も本当は変わるべきものです。たとえ理念が一緒でも、ビジョン、ミッション、フィロソフィーといった要素が見直されているかどうかが良いチェック項目になります。

経営者の経験値や人間性を信じられるか?

入社前に理念の体現度を見抜くのは難しいですが、最終的にはその社長と馬が合うかという経験値や直感を信じるしかありません。入社後に問題を感じた場合は、即座に見切りをつけて次へ行く決断も必要です(これは経営と同じです)。

ブラック企業の特徴5つ目:社内が静かすぎる職場

5つ目の特徴は、私が会社を設立した時や社員を選んだ時にも重視している点ですが、「社内が静かすぎる会社」です。

社内が静かすぎるのは、人間の感情と思考を殺しに来ている可能性があると私は捉えています。

もちろん、生産性を下げるような騒がしい状況は避けるべきですが、無言、雑談ゼロ、笑いもない、音がない環境は、社員に「思考を止めろ」という空気を強いているのと同じだと感じます。

会社は心を殺す場所になってはいけません。誰もが行きたい、嫌だと思わない環境作りが最も大切です。コミュニケーションが取れ、雑談や笑いがある環境の方が望ましいと私は考えています。

社内が静かすぎる会社に当てはまる事例は?

過去に私が静かすぎる会社を見てきた中で、そのような環境では「暗い負のオーラ」や「喋っちゃいけない雰囲気」が漂っています。本人は本当はコミュニケーションを取りたいのにそれができない環境は悲惨だと感じます。

逆に、BGMが流れている会社は、定着率が高く働きやすいという特徴があります。BGMだけで気分転換になる効果もあるでしょう。

会社は、集中する時は無音でも集中し、それ以外は会話や雑談があるといった、メリハリがある環境であることが重要です。求職者の方は、面接の際に事務所や工場など、働く場所の環境を両方見せてもらうのがおすすめです。

社長が考えるブラック企業・ブラックな会社の定義とは?

私は、残業時間が多いといった法令違反をしているところだけがブラック企業ではないと考えています。

私が考えるブラック企業の定義は、人間の心、特に思考力を奪ってしまう会社です。

社員の思考力を奪ってしまうと、会社が元々持っていないものを手に入れるチャンスを失ってしまいます。これを殺してしまう企業こそが、私にとってのブラック企業であり、世界から本当に全部なくなってくれたらいいなと願っています。

例えば残業時間が100時間あったとしても、なぜその労働時間になっているのか、その裏付けを取らないとブラックかどうかは言えないのです。

ブラック企業の特徴に関するよくある質問

ブラック企業の特徴を理解した上で、、求職者の皆さんが抱えるブラック企業に関するよくある質問に答えます。

  • 求人票の時点でブラック企業か見抜ける?
  • ブラック企業の労働時間は?
  • ブラック企業の見分け方は?
  • やりがい搾取の典型パターン
  • 絶対に入りたくないと思うブラック企業は?
  • 成長できるブラック企業は?
  • 伝説級にヤバいブラック企業は?
  • 辞めたほうがいい会社の特徴は?

それぞれ見ていきましょう。

ブラック企業の特徴は求人票の時点で見抜ける?

結論から言うと、求人票の段階だけでブラック企業かどうかを見抜くのは難しいです。

ただし、会社が採用にどれほど本気になっているか、という視点から見極めることはできます。

求人情報がアップデートされているか?長期間転職活動をしている人は、求人票が最新のものになっているか見た方が良いでしょう。

写真や採用動画など、採用に対してどれぐらい力入れているかは、見極めるべきです。

ちなみに、私たちがお客様の求人票を作成する際は、お客様から提供された情報をそのまま使うのではなく、私たちが感じ取れたことも追加してオリジナルの求人票を作っています。

私自身の経験上、このやり方でブラック企業に就職させてしまったという事例はほとんどありません。

ブラック企業の労働時間は?

一般的に何時間以上がブラックと呼ばれるか、明確な基準はないというのが正直なところです。

残業時間や休日出勤の多さだけで判断するのは不十分であり、なぜその労働時間になっているのかという裏付けを取らないと、ブラックかどうかは言えません。働いている稼働時間だけでは判断できないのです。

ただし、転職エージェントの社長としての感覚で、一つの目安として考えるならば、60時間以上を目安に考えることはできるかもしれません。私自身は60時間働いてもブラックだとは思わず、むしろ喜んでやるくらいです。

あまり知られていないブラック企業の見分け方は?

世間にはあまり出回っていない見分け方として、近年流行しているパターンをお伝えします。

それは、「正社員雇用契約だよって言いながらも、面接に行くと業務委託だと言われる」パターンです。

これは、最初から業務委託で募集すると人が集まらないから、正社員と偽っているのでしょう。募集内容とずれている時点で問題であり、嘘をついている会社はダメだと私は判断します。

やりがい搾取の典型パターン

求職者や社長と対話する中で見てきた「やりがい搾取」を行う企業がよく使う言葉や典型的なパターンは以下の通りです。

  • 「君の成長のためだよ」(心からそう思っている経営者もいますが、思っていないんじゃないかと思う人もいました)
  • 「経験積めるよ」(安月給の労働力のためにこの言葉を使う人も中にはいる)
  • 「うちには夢があるよ」
  • 「若いうちは苦労しなきゃだめだよ」
  • 「うちは家族だから」

特に「若いうちは苦労しなきゃだめだよ」という言葉は実際その通りだと思います。しかし、これらの言葉を言われたら、「若いうちは苦労するのはいいが、僕にはどんな将来が待っていますか?」までちゃんと、深掘って質問することをおすすめします。

明確なアンサーができるかどうかで、その言葉が本気か否かを見抜くことができます。

絶対に入りたくないと思うブラック企業は?

私が「絶対に入りたくない」と思う企業の特徴は、企業そのものというより、「希望の部署に配属される選択肢の権利がない企業」です。

私は、好きな職種でなければ愛せないし、パフォーマンスが出せないと考えています。もしパフォーマンスが出せなければ、会社にとって泥棒になるし、赤字社員になってしまいます。そのため、入る前に、自分の希望を継続的に出せるかどうかが重要だと私は考えています。

成長できるブラック企業は?

世間から見たら「ブラック」に見えるかもしれないが、私が成長できると考える会社には共通点があります。

それは、求職者からの質問に対して、ちゃんとした明確な答え(アンサー)を出してくれる企業です。

例えば、人事評価制度について質問した際に「うちにはない」と答えたとしても、「どうやって評価してますか?」という問いに対し、どうやって評価しているかをしっかりと言語化し、答えを持っているのであれば、ビジョンがあり成長率は高いと判断します。業績だけで濁さず、濁さない会社は良い会社です。

また「ノルマがある」会社もいいです。

人間は危機感がないと成長しません。20代で危機感を持ち、ノルマを追っかけて必死で頑張る経験は、素晴らしい30代につながる貴重な経験になると思うからです。

伝説級にヤバいブラック企業・おかしい会社は?

私が実際に見てきた中で、「伝説級にヤバい」と感じるブラック企業のエピソードは、「残業代が1円も出ない」会社です。

残業時間を100時間ほどやっているにもかかわらず、みなし残業もなく、残業代が全く支払われない会社が存在します。このような会社は、いずれ応募者がいなくなり、仕事があるのに人がいないという状況に追い込まれていくでしょうから、時間の問題だと私は思っています。

辞めたほうがいい会社の特徴は?

まず、社員を育てる力がなく「できないのは本人が悪い」と責める会社は要注意です。

本来であれば成長を支えるのが会社の役割ですが、責任をすべて個人に押しつけるような職場では人は育ちません。

また、評価基準があいまいで、上司の機嫌ひとつで待遇が決まる会社も危険です。

「辞める=裏切り」といった発言が出るような環境では、健全なキャリア形成は望めません。

さらに、社内が静かで誰も意見を言わないなど、思考力を奪うような職場も要注意です。

挑戦や発言がしにくい空気の中では、やがて自分の考える力も奪われてしまいます。

こうした会社に長くいると、スキルだけでなく心まで疲弊してしまうため、辞めるという判断をしてもいいでしょう。但し必ずしも、会社が悪いというわけでもないため、一度転職エージェントに現状を相談するといいでしょう。

ブラック企業を避けて理想の転職を成功させましょう

ブラック企業を避けるためには、表面的な情報だけでなく、経営者の考え方や社内の雰囲気を深く探ることが重要です。

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この記事を書いた人

清水 英治のアバター 清水 英治 株式会社BRICS代表取締役

高校卒業後、バックパッカーとして48カ国を旅した後、大手自動車プレス金型メーカーに入社し製造業の現場経験をする。2008年に退職後、国家公務員として6年間勤務。製造現場の課題に正面から向き合うべく、株式会社BRICSを設立。ロボット導入支援、加工、設備工事、人材紹介、ソフトウェア開発など、製造業の困りごとを“現場目線”で解決する事業を幅広く展開している。

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