面接が終わった後、「合格しているか不安で眠れない」「受かるフラグやお祈りフラグを知りたい」というコメントを多くいただきます。
累計1万人以上の転職を支援してきた現役面接官である私が、皆さんが安心して眠れるように、面接で出てくる「合格フラグ(サイン)」を具体的に解説します。
このサインを見逃さず、次の選考や内定獲得後の行動に活かしてください。「面接のフラグがあてにならない」と感じている方も是非チェックしてみてください。
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転職面接の合格フラグ・サイン5選
面接合格・採用フラグとしては主に以下の5つがあげられます。
- 面接官が「入社してもらったら」という表現を使う
- 面接時間が長引く
- 具体的に「〇〇できますか?」とピンポイントで聞かれる
- 肯定が多く、面接官が笑う
- 逆質問に面接官が乗ってくる、あるいは口が滑る
それぞれ1つずつ解説していきます。
面接合格フラグ・サイン1:面接官が「入社してもらったら」という表現を使う
面接官が「もしあなたに入社してもらったら」といった未来を前提とした表現を使う場合、それは合格のサインと捉えて良いでしょう。
これは単なる条件反射ではなく、「君と未来を一緒に考えているんだよ」という意思の表れです。
私自身が採用したいと思っている時、具体的なイメージを出す質問をします。例えば、「入社してくれたら、どうやって通勤するつもりでいる?」といった質問です。
さらに、「実はうちにはパーソナルロッカーとは別に更衣室もあって、ここで着替えてからジムで運動してもいいんだよ」といった、入社後の具体的なイメージを詳細に伝えることもあります。
これは、採用を前提としており、「このチームに入ってもらったらうちのチームがもっと良くなりそうだ」と、組織に入った後のイメージを描いているポジティブな評価の証拠です。
面接官が未来を描いてくれた際には、その話に前のめりになって乗っかっていくことで、さらに信頼関係が生まれ、合格率を高めることができます。
面接合格フラグ・サイン2:面接時間が長引く
面接の時間が予定よりも大幅に長引くのは、合格フラグと考えて差し支えありません。
通常、私の場合は面接を30分で組むことが多いですが、深掘りたい、興味がある相手だと時間がオーバーしてしまいます。話が広がっていくのは、面接官があなたをもっと知りたいと思っているからです。
逆に、興味がなければ予定通りか、それより早く終わってしまいます。過去には7〜8分で面接を切り上げたケースもありますが、これは「全然ダメ」だった場合です。
特に経営者の立場で言えば、私は1秒たりとも無駄な時間を割きたくないと考えています。それだけの時間をかけて面接を伸ばすということは、合格にかなり近いと判断して良いでしょう。
面接合格フラグ・サイン3:具体的に「〇〇できますか?」とピンポイントで聞かれる
「具体的に〇〇の作業ができますか?」「〇〇のソフトは使えますか?」などと、ピンポイントで実務レベルの質問をされるのも、良い合格フラグです。
これは、採用を前提として、あなたを即戦力として迎えることができるかを確認したいからです。
履歴書や職務経歴書に「できる」と書いてあっても、実際にはミスマッチが起こり、実務レベルでできないというケースは少なくありません。企業側はアンマッチを防ぎたいと考えています。
例えば、「溶接できますか?」と聞かれた際、ミグ溶接なのか、マグ溶接なのか、ティグ溶接なのか、具体的に何も聞かれていないのに「できます」と答えるだけでは不十分です。
重要なアドバイス
本当にできたかもしれなくても、勢いで「できます」と断言せず、素直さや謙虚さを持って答えることがマストです。例えば、「企業で経験はありますが、まだ一人前ではありません」「ガス溶接ならできます」といったように、前提条件を揃えて回答することで、信頼を得られます。
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面接合格フラグ・サイン4:肯定が多く、面接官が笑う
面接中に面接官の表情が柔らかくなったり、肯定(うなずき)が多かったり、面接官が笑ったりするのも合格フラグです。
これは、面接官があなたに対して好意や共感を持っている証拠です。この笑顔は、無理やり作っているのではなく、「あなたと一緒に働きたい」「ワクワクしている」という人間性への評価です。
面接官が笑うとき、多少ポジションがずれていたとしても、人柄の相性が良ければ採用されやすいと感じます。結局、シンプルに「その人を採用したい」という気持ちが最優先されるからです。
特に、主体性がある人や、自分の良いところだけでなく悪いところも自覚がある人は高く評価されます。また、いくら怒られても嘘をつかない謙虚さも非常に重要です。
中途採用の場合、業務能力やスキルも重要ですが、人間性が非常に優れていれば、スキル不足をカバーできると判断することもあります(スキルが7割のところ、6割でも人間性で採用する)。
面接合格フラグ・サイン5:逆質問に面接官が乗ってくる、あるいは口が滑る
面接の終盤、「何か質問はありますか?」という逆質問に対して、面接官が本気で答えてくる場合も合格フラグです。
通常、逆質問は消化試合的に終わらせがちですが、面接官が会社の展望やチームのビジョンなどを熱く語り出したら、それはあなたを強く意識している「前のめりサイン」です。
また、面接官が会社の「良いところ」と「悪いところ」を正直に話してくれるようであれば、それはあなたが信用されているサインです。口が滑る面接官は、実は一番正直です。
良いところも悪いところも話すのは、「そこまで言っちゃっても君を信じている」「入ってきてほしいから、包み隠さず言ったんだよ」というメッセージとして捉えてください。
ここまで面接合格サイン・フラグについて解説してきたので、その他付随するよくある質問に回答します。
面接合格フラグ・採用フラグに関するよくある質問
面接合格フラグ・採用フラグに関するよくある質問としては以下があげられます。
- 面接の最後の質問で鉄板質問は?
- 面接合格連絡・通知は何日以内が普通?催促してもいい?
- 複数社受けていて、面接合格待ってもらう場合にどうしたらいい?
- 面接合格の連絡をもらった後の対応で不合格になることはある?
- 中途面接で不採用になるフラグ・不採用サインは?
- 面接で「最後に一言」と聞かれたら落ちフラグですか?
それぞれ見ていきましょう。
面接の最後の質問で鉄板質問は?
私が面接の最後に必ず聞く鉄板質問は、「うちで働いているイメージできた?」です。
良い回答例
もしポジティブな答えがすぐに湧かなかった場合、以下のような積極的な質問が飛んでくると超プラス評価になります。
「正直、まだイメージが湧きませんでした。であれば、1日体験できますか?」
これは、アンマッチを防ぎたいという真剣さの表れであり、どこまで積極的に考えてくれているかが伝わります。
NGな回答
最後の質問で「特にありません」と答えられると、「あるだろう」と思ってしまいます。少しでも聞いてくれる姿勢を見せてほしいというのが面接官の本音です。
面接合格連絡・通知・電話は何日以内が普通?催促してもいい?
通常、面接合格の連絡は1週間以内が普通です。多くの場合、応募要項の中に「何日以内に返事します」と細かく書いてあります。
1週間経っても連絡がなく、どうしてもその企業に入りたいと思っている場合は、そこで諦めずに積極的に自分から一度連絡してみるのが最善です。
催促は問題ありません。ただし、応募要項に14日以内などと記載がある場合は、その日数が経っていないのに催促するのはNGです。
複数社受けていて、面接合格待ってもらう場合にどうしたらいい?
転職活動中に複数の企業を受けている場合、合格通知をもらっても他の企業の返事を待ちたいという状況はよくあります。
このような場合、素直に伝えるべきです。変な駆け引きは必要ありません。
内定承諾を待ってもらう場合の伝え方の例
「実は今回3社受けていて、1社からまだ連絡がありません。ただ、御社とも本気で考えておりますので、全ての結果が出揃ってから最終結論を出したいと思っております。お手数をおかけしますが、待っていただけますでしょうか。」
今は売り手市場の世界であり、企業側としては受け入れるしかないのが現状です。
面接合格の連絡をもらった後の対応で不合格になることはある?
残念ながら、内定通知後に不合格になること(内定取り消し)はあります。
実際に、電話で採用を伝えて内定通知を後ほど送る段取りを組み、本人に伝えて喜んでもらった数時間後や翌日に、「やっぱりダメでした」と連絡が来るケースが過去にありました。
どのような事情があるにせよ、転職者の人生がかかっていることです。私個人としては、採用支援をしている企業側に対し、一度出した採用決定を覆すことは許していません。
中途面接で不採用になるフラグ・不採用サインは?
今回あげた採用フラグに逆のことがあると不採用サインかもしれません。
- 面接官が「入社してもらったら」という表現を使わない
- 面接時間が短い
- 具体的に「〇〇できますか?」と言った内容が聞かれない
- 肯定がなく、面接官の表情が怖い
- 逆質問に面接官が乗ってこない
上記に当てはまったら必ず不採用というわけではありません。
あくまで参考程度に考えておくといいでしょう。
面接で「最後に一言」と聞かれたら落ちフラグですか?
落ちフラグではありません。最後は自分の思いを全力でぶつけてください。
「自己PR+入社に前向きである」2つをセットで伝えるといいでしょう。
転職支援してきて体験した仰天事例
人材業界で長く働く中で、驚くような採用に関する事例も見てきました。特に求職者の方々が注意すべきなのは、雇用条件が後から変更される事例です。
内定通知書や求人票には正式な金額が記載されているにもかかわらず、雇用契約書を交わす段階になって、条件がすんごい下げられているという事例があります。
条件が違うと指摘すると、中には「面接をした結果、あなたの能力を高評価しました」といった、全く意味の通らない言い訳をする面接官や経営者もいます。
このように、へなちょこな対応をする面接官や経営者も存在します。サインをする前に雇用契約書の内容をしっかり確認し、提示された条件と異なっていた場合は毅然と対応することが重要です。
中途採用の面接が終わって眠れない人にアドバイス
面接が終わった後、不安で眠れないという気持ちはよく理解できます。
私から不安で眠れない方へのアドバイスとしては、「人間は無駄な時間があるからこそ不安になる」ということです。
不安になるような時間があるのなら、趣味でもタスクでも何でも構いません。何かしら時間を埋めて、できる限り心身を疲弊させた状態で結果を待つようにしてください。
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