
「にほん」と「にっぽん」の違い
「日本」という語は、私たちにとって最も馴染み深いものの1つです。
しかし、その読み方となると、「にほん」と「にっぽん」の2種類があります。
この2つはどのような違いがあり、どちらが正式な読み方なのか、探っていきたいと思います。
■にほん
意味:日本国
国名として登場したのは7世紀(古墳時代〜奈良時代)ごろです。
それまでは「やまと」や「おおやまと」と呼んでいた国土を、大化の改新のころに「日出づる処」の意味で「日本(ひのもと)」と称したのが始まりになります。
■にっぽん
意味:日本国
実は「にほん」も「にっぽん」も、現代では両方使いますが、どちらを使っても正解です。
「日本」という語が生まれたのは7世紀ごろですが、当時の中国では「日=ニエット」「本=プアン」と発音していたことから、これに基づいて「にっぽん」と呼ぶようになりました。
江戸時代からは「にほん」の呼び方が主流になりました。
当時の江戸っ子が「にっぽん」を鈍らせて「にほん」と言い始めたのがはじまりだとか。
国名に2つの呼び方があって両方とも正解というのも不思議なものですが、いまだに正式な呼び方についての決定はなく、特に使い分けの決まりがあるわけでもありません。
公開日:2020年4月27日
カテゴリー:TOPICS