
練習以上のことはできない
演説の天才と呼ばれていたルーズベルトは、ある新聞記者に演説を頼まれたときこう言いました。
「明日であれば20時間あるから、15分の演説ならできそうだ」。
新聞記者は不思議に思い尋ねました。
「たった15分の演説をするのに20時間も必要なのですか?」。
しかしルーズベルトは、原稿用紙1枚分の演説に1時間かけて考えるのを基本としていたのです。
1枚の原稿は1分の演説にあたり、睡眠に5時間はあてるべきだと考えたルーズベルトは、合計で20時間必要だと考えたのでした。
そして実際に、他の面会を一切断って原稿を書き、演説ではいつもどおり人々を感動させました。
天才とは秀でた才能を指す言葉ではありません。
周到な準備をして、相手の前で完璧なサービスを見せられる人が天才と呼ばれるのです。
公開日:2020年3月13日