
なぜクリスマスにチキン?
12月25日はクリスマスです。
日本では24日のイヴの方が盛り上がりますね。
パーティーまではしなくても、普段の夕食を豪華にしたり、ケーキを食べたり、少し高いお酒を飲んだり…
その中で必ず入ってくるのが「チキン」です。ケンタッキーをはじめ、最近はコンビニ各社もクリスマス=チキン商法に参入してきました。
なぜ、クリスマスにチキンなのでしょうか?
クリスマスはもともと、イエス・キリストの誕生日で誕生祭となります。
ヨーロッパやアメリカなどキリスト教の根強い地域では七面鳥(ターキー)をご馳走として食べる習慣があります。
中世ヨーロッパではお祝いの場では豚・羊などを食べるのが主流でした。
ヨーロッパ人がアメリカ大陸を開拓する際に、牛や豚など家畜を自由に飼えない状況の中で、アメリカに大量に生息していた七面鳥を代用にしたのが始まりとされています。
七面鳥はサイズも大きく一匹丸ごとローストにすれば多くの人のお腹を満たすことができました。
以後、お祝いの際には七面鳥を食べることが多くなり、クリスマスもその一環で七面鳥を食べることが一般的な習慣とされました。
明治以降、日本でもクリスマス文化が根付いてきましたが、一般家庭では中々七面鳥を入手することができませんでした。
代用品として鶏をローストして食べるようになり、日本の習慣とされたのです。
ちなみにクリスマスにチキンを食べる文化を日本に広めたのは、ケンタッキー社です。
1970年にケンタッキー社が初めて日本に出店した際、骨つき肉を素手で食べるという文化が無かったので良いスタートができませんでした。
しかし大阪の万国博覧会が開かれ日本が世界中の文化を取り入れるようになったタイミングを狙い、「クリスマスにはチキンを食べましょう」とPRしたのがケンタッキー社です。
ハロウィンやクリスマスなど日本で独自に成長した外国の文化ですが、それはそれで楽しむのが一番ハッピーですね。