1人の警備員が生み出したガムテープ文字が人気

文字には様々な「フォント(書体)」があります。
なじみ深い『ゴシック体』『明朝体』などを始め、日本語だけでも数千種類のフォントがあります。

そんなフォントの中で最近人気が出始めている『修悦体』と呼ばれるものがあります。
この「修悦」とはフォントの作者・佐藤修悦さんの名前なのですが、彼はデザイナーではなく、駅の警備員です。

 

修悦体は2004年にJR新宿駅で掲げられた看板に使われ「面白いフォントがある」と話題になっていきました。
多くの往来がある新宿駅では工事もよく行われるため迷う人が多く、警備員の佐藤さんは誘導をスムーズに行うため独自にガムテープで文字を作った案内板を作成し生まれたのが修悦体です。

本来は警備員が勝手に案内板を作るのはご法度ですが、JR新宿駅の職員が「これはいい」と佐藤さんに引き続き案内板の作成をお願いしたそうです。

 

デザイナーではない一人の警備員のちょっとしたアイデアが、世の中に愛され必要とされるものになりました。
どんな人でもアイデア次第で思いもよらない需要を生み出す可能性を秘めているので、私たちも普段からアイデアが浮かんだら実践していけば、いつかヒット商品が生まれるかもしれませんね。

カテゴリー:TOPICS
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