
そんなことまで!?身近な「行動経済学」
「行動経済学」という言葉をご存知でしょうか。「経済学」というと複雑な数式・株価・為替レートなどの難しそうな印象をもちますよね。
行動経済学とは、人間がかならずしも合理的に行動しないことに着目し、従来の経済学では示せなかった社会現象や経済行動を説明しようとする新たな経済学です。
人間の心理に基づく行動に着目しているため、心理学とも深い関係があります。
『人間はある一定の法則にのっとって行動している』この法則を研究するのが行動経済学です。
■フレーミング効果
⇒同じ事象を数字データの見せ方を変えることで判断も変える。
例)「毎月3万円の貯金」と「1日1000円の貯金」
■ゴルディロックス効果
⇒人は3択の場合、真ん中を選ぶことが多い。
例)「梅弁当:400円 竹弁当:500円 松弁当:700円」だと多くの人は竹弁当を選ぶ。
■ハーティング効果
⇒人が群れをなそうとする本能を応用したもの。
例)「行列のできるラーメン屋」
■極端回避性
⇒人は並んでいる者があると端にあるものは避ける。
例)コンビニで一番売りたいお弁当は真ん中に置かれることが多い。
■バーナム効果
⇒誰にでも当てはまるようなあいまいな表現でも自分のことがと感じてしまう。
例)占い。「あなたは一大事には大胆な判断を下すことができますが、自分では気づかないほど繊細な一面も持っています」
■シャルパンティエ効果
⇒同じ重さの物でも、体積の大きい方を選んでしまうこと。
例)「10グラムの食物繊維入り」と「レタス4個分の食物繊維」だとレタスを選ぶ人が多い。
■マジカルナンバー7±2
⇒人が瞬時に記憶できる限界の数は「5~9個(7±2)」といわれている。アピールポイントが10個以上あると「たくさん良いところがある」と錯覚する。
■コンコルド効果
⇒今まで投資した時間やお金が無駄になることを損失を出してでも取り返そうとすること。
例)「あと〇円の購入で送料が無料」「あと〇日でポイントの有効期限が切れます」
■バンドワゴン効果
⇒ある事柄が流行していると知ると、関心がない人も興味を持ち始めること。
例)「大坂なおみ選手」「モンドセレクション金賞受賞」
他にも、理論名は不明ですが人間は無意識にキリの良い数字を選びたがる習性があります。
朝起きる時間は「6:58」ではなく「6:55」か「7:00」であったりしますよね。
私たちが何気なくやっていることも、実は誰かに陰ながらコントロールされているのかも。。?